ネガティブな発言はミュートされる時代

 ●岡田斗司夫さんの切り抜きで、興味深いものがあった。


「今後は、ネガティブなコメントはミュートされていく」


 今は興味のない記事などはミュートしていくかのように、自分を不機嫌にするコメントなどはついったでもどこでもミュートされていくだろう、とのこと。


 今は自分のメンタルを安全に保つため、除菌に近い形で「不愉快な発言」は淘汰されていくと、岡田氏は予想している。 


 理由として

「今は本音もキレイである時代だから」

 なんだとか。


 どういうことかというと

「ネットで物申す系の人たち」

 は若者ではなく、

「4、50以上の人」

 だったとわかった。


 彼らはきれいごとがウソくさくて嫌い。

 口汚い物言いこそ本音であると、彼らは信じていた。


 しかし、今は自身のメンタルを守るために

「汚い真実を否定」

 するようになってきた。

「本音こそ美しいと思っている人」

 が増えた。


 ●居心地の悪い店


 これはすげえわかる。

 オレも「汚いけど旨い店」と言われて、店を紹介してもらったことがある。 

 でも結局は、通い詰めるほどウマイかと言われると、そうでもなかったりした。


 居心地が悪いんよ。めっちゃ。


 本当に旨くてリピート率高い店って、やっぱある程度清潔だったりする。

 常連とだけ話し込んだりはしない。

 いい店だと、客の行儀も良かったりする。


 そうでないなら、サービスの行き届いたチェーン店のほうがいいな、って思ってしまう。

「ああ、ちゃんと考えているな」ってわかるもん。

 

 あと、オレも

『決め打ちかまして、本音で語っている系の人』

 を毛嫌ししているところはある。


「そんな言い方ないやん」

 って感じに思うことがある。


「知ってるがお前の態度が気に入らない」ってテンプレがあるが、まさにそのとおり。


「お前何様やねん」

 って思うことがあるでしょ?


 なので、オレはなるべく発言時は相手を挑発する態度は取らないようにしている。

 いくらネタでも、通じなければ意味がない。

 敵意はあっても、全人類を敵に回すつもりはないのだ。


「不用意に敵を作らないこと」が、オレのポリシーである。



 ●「物申す系キャラ」の真実


 を善と取るか悪と取るかだが、ぶっちゃけ相手を見ないとわからない。


 だって、オレ個人の意見としては、

「物申す系はほぼ全員と言っていいほど、ただのドーパミン中毒」

 とわかっているからだ。


 中野信子先生や樺沢紫苑先生などの意見を読む限り、この説はかなり正しい。


 彼らが求めているのは、「社会的な正しさ」ではない。

「ドヤりたいだけ」だとわかってしまった。

 それくらいドーパミンは気持ちいいし、中毒性も高いのだ。


 たまにいるやん。明らかに、「怒りたいだけ」の人ってさ。


「出版業界」にもの言いしていたら、いきなり「社会教育のダメさ」について語りだしたりとか。

「政治家の悪口言い出す」とか、「クリスマス死ね」とか。


 本当に社会を正そうとしている人間は、どうでもいい記事にまで噛み付いたりなんてしない。

「え? お前そんなことに興味あったっけ」

 って記事にまで、目くじら立ててる人とかいるじゃん。

 ぶっちゃけシラケるやん。


 もしくは、自分で社会を正そうと動くはずだ。

 誰かに発言する前に、自分で活動した上でできる人にアプローチするはずなんだ。

 活動している人に金を出すとか、手伝うとか。


 それをしない奴らは全員、偽物と思っていい。

 

 そもそもホンモノは、活動しています発言すらしないことが多いからなぁ。

「オレの背中を見てついてこい」タイプが多いから。


 だから、「口だけの偽物」は淘汰されても仕方ないと、オレは考えている。


「本音を口汚い言葉で語る時代は終わった」と、岡田斗司夫氏は発言している。


 もしかすると、みんなも

「汚い本音を語りたい人が、ただのドーパミンまみれの偽物」

 だと気づき始めているのかも知れない。

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