誰も傷つかない創作は、難しい。創作者は「自分すら傷つけて書いている」のだから

「誰も傷つかない創作」かー。


 ことの顛末を見てみたが、ちょっと神経質すぎるかな、と。


 ほんとにね、フィクションとノンフィクションの区別がつかない人っていうのはマジでいる。


 そういう人は、「創作を楽しむ」余裕がない。

 余裕「さえ」ない、といった方がいいかもしれない。


 オレはもう、

「極端な意見は、声のでかいノイジーマイノリティの意見」

 ととらえて、自分のスタイルを行くしかないと考えている。

 

 プロが「ただでさえ自分のプライドさえ捨てて書いていること」を、オレは知っている。


 なので、そんな人相手にそんなことは言えない。


「意見者はしんどいかもしれないが、我々だってしんどいのだ」

 って、わかってほしい。心の片隅でいいので。


「発言するな」とは言わない。

 それはあくまでも「意見」だから。

 意見を受け取るも、同じく神経質な人間であるから、もうちょっと考えてね、といいたい。



 ミュージシャンのKANさんの歌に「めずらしい人生」ってのがある。

 歌手としての生き様を描いている名曲で、初のベストアルバムのタイトルにもなっている。


 キミのために歌う勇気なんてない自分は、ただのピアノ弾き? といった業を感じることができる。


 その歌の中に、


「ぼくが歌うと、多くの人が泣き笑う。そんな人たちを裏切らないと、ボクの明日はない」


 といった歌詞が出てくる。

(一部改変。本当の歌詞はぜひCDを買って聴いてみて)


 つきなみだが、「これがプロの世界か」と思わせてくれる。


 トップミュージシャンのKANさんですら、こんな感じなのだ。

 オレらがどうがんばっても、

「誰も傷つかない作品なんて作れない」

 のだろう……。


 ちなみに、オレがKANさんの歌で特にスキなのが、「牛乳のんでギュー」という曲だ。


「てめえオレより背が高いからって、人に『弟みたいでしょ?』なんて紹介すんなやボケ」


 っていうほほえまな歌詞だ。


 だが、人によってはこれも「傷ついた!」っていうんだろうなぁ。


 ギュー……。

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