資料は、正しければいいのか?

 小説講座にて。


 五年くらい前、


「ダイエットラブコメ」


 を提出。


『伝説の武具のサイズが合いません⁉』の初稿だ。



 元ネタは「もしもツアーズ」で、元SMAPの香取くんが「ライザップ」に行くという企画をテレビで見て、思いついた。


 これで、ダイエットラブコメなんて書いたら面白いのでは、と思ったのだ。


 しかし、壁にぶつかる。

 

 当時は「低糖質ダイエット」が全盛だったのだが、「当時から危険視されていた」からだ。



「自分なりに調べてみたが、正しいかわからない」

 と、講師に質問した。


 講師からは、


「これは、ラブコメです」


 と言われた。


 そもそも、ダイエットは効果に個人差があり、正確さなんて求めても仕方ない。


 大事なのはドラマであると。


 当時はあまり気にせず、一次落ち。



 去年、講師の言葉を思い出して、書き直してみた。



 で、ビキニアーマーコンに入賞できた。



 そんなもんなので、

「その作品には本当に資料さえ正しければいいか。

「もっと着目すべき点は?」


 など、考える必要もあるとおもう。



 ただ、資料の正確さが賞に直結する例もある。

 ミステリなどだ。


「サイレント・ヴォイス」

 の原作者で、ミステリ作家の佐藤青南先生は、ご自身の受賞経験から、


「資料を読み込んだから、賞を取れたのでは?」


 と、ご自身のYou Tubeチャンネルで自己分析なさっている。


 当時は資料がなくても書けるものを書いていたが、資料を徹底的に読み込んだものが通ったらしい。


 こういうケースもあるので、


 自分にあったスタイルはどうなのか。

 資料の正確性はどれだけこのドラマに求められているのか。


 よく見極めて、応募してみてはどうだろう?

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