小説講座で実際にあった「世代間ギャップ」

 つい先日、ノベプラで

「友人に添削してもらったら、思考がバブルで止まっている」というネタが有って興味深く読んだ。


 ロッカー志望者が『ミリオンセラー』を聴くシーンがある。

 が、2010以降のミリオンセラーは「アイドルソング」である。

 よって、ロッカー志望者が聴くのはおかしい!

 というのだ。


 似たようなことが、小説講座に通っていた頃にあった。


 その人が書いてきたのは確か、

「元演歌歌手が、演歌をロック調にアレンジして老人ホームでスターになる話」

 だったかな?


 とにかく、演歌がテーマの作品だったのを覚えている。


 だが、この作品に講師が「待った」をかける。


「世代がおかしい」というのだ。


 作中の主人公は、60歳という年齢設定だった。



 講師いわく、



「この年代設定で60歳いうたら、ビートルズ全盛期やん! 演歌なんか聴いてへんはずや!」



 とのこと。


 筆者本人は、「その主人公が何を聞いてきたのか」を、まったく意識していなかったのだ。


 オレもおかしいとは思っていた。

「この歳で演歌は聴かんよなー。タイガースとかスパイダースとか、GSの世代やん」と。


「年寄り=演歌」という発想は、もう古いのだ。


 まして若いオタを見よ。

 アニソンで「エヴァ」は、もう懐メロやぞ。

 『To Heart』も20年以上前やぞ。


 リアリティというのは、そういった細部にこそ宿るんやな、とオレも思った。

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