ファンタジー小説に「電子通貨」を出した話

 オレは過去作で、「電子通貨」を出したことがある。


 理由は二つ。


 KenshiというRPGのプレイ動画にハマっていたから。

 きりたんママ!


 その動画の中で、このゲーム世界ではお金のことを「ネコ」という隠語で語ると知った。

 この世界観が面白いと思ったため。


 あともう一つは、個人的な理由。

 スーパーにて、オレの前にいたオバアが硬貨を一枚ずつ出したことに腹を立てたこと

 オレはアンパン一個買おうとしているだけなのに遅い!



「電子通貨を作るに置いて説得力を持たせるための準備」

 として

「小さな子どもが一日生きていける食料はキャンディ一粒」

 という設定を作り、

「キャンド」

 という通貨で統一。


 世界観を作っていくうちに、「世界やキャラ名をお菓子で統一」するアイデアを思いつく。


 アマイモンという悪魔を、たまたま見つける。

 こいつが支配する世界にする。

 アマイモンの敵はベリアルと言うが、ベリーと合わせて「ベリーアル」という名前に。


 アマイモンは、ひとつの大陸に「楓」を植える。

 これでメープルシロップが作れて国が栄えるぞ!


 一方、ベリーアルは「独占したら、戦争が始まるぞ!」とワクワク。


 しかし、その大陸の王は戦乱を割けるため、世界中に楓を分ける。

 その手段は宇宙船の墜落。

 とはいえ、どこでも楓が育つわけじゃない。

 

 当初王様はシロップを瓶詰めにして、よその国と物々交換をしていた。

 

 やがて、世界中で流通できる「お金」や「銀行」を作る。

 お金を管理することによって、その国はより栄えたとさ。


 という世界観に、主人公たちを転移させることにした。


 ファンタジー要素がありつつ、SFの要素も入れた。


 この世界で電子通貨を考案した者も、

「自分の前に並んでいたババアが会計遅いから」

 という理由によって、電子通貨を義務化した設定だ。



 このように、

「自分がやりたいことをつきつめていく」

 ことによって、

「かえって世界観がしっかり肉付していく」

 という現象も起きる。


 しかもこれ、「本編を書きながらアイデアを考えて」いた。


 小説って、そんなもんである。

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