第15話 またまた、食べるものもなくなった極貧だぁ


 みなさまご無沙汰したおりました。

 アメとオババの戦国時代。ずいぶんと続きをお待たせして、ほんと申し訳なかったです。


 いや、書いてるアメがね、眼精疲労って、目が痛くて、でも、だいぶよくなってきました。もう、書くしかないっしょ、明智光秀の居城から追い出された私とオババ。


 ご機嫌いかがでしょうか。


 わかっておりやす。

 今更の明智かって、もうね、私だってどうなっていたか忘れているから。


 カクヨムコンで異世界ファンタジーとミステリーを書いてたもんで。

 途中でほっぽらかした『明智光秀によろしく』の続編。その名も『【本能寺への道】明智光秀と私の憂鬱な日々』。


 で、もどって参りました。

 ほぼほぼ3ヶ月ぶり。


 何書いてたか忘れたけど。読まれていた方々は、もっと忘れたにちがいない。


 え? 明智、家光秀? 何って方、多いと思う。

 それで、簡単にご説明すると。


 この物語は明智光秀の中身にね、第3代徳川将軍、家光の魂がはいっているというカオスな状況になってるんです。年代的には1579年、光秀の丹波の統一が終わったばかり。


 ともかく、家光秀、アンニュイな殿様で。

 なんてたって、天下統一が終わり徳川家の権力が盤石になりつつあるころ、産まれながらの将軍として地位についた男なんで。


 織田信長の家臣として、下につくなんて慣れてなかった。

「よきにはからえ」って殿様だったから。


 それで織田信長に対応するために、あのアンニュイな光秀をオババ、あろうことか蹴り飛ばして、その結果、私たちは城から蹴り飛ばされたまま、今日に至ったわけです。


 いや、カクヨムコン開催中も、眼精疲労で物語が書けない間も、ずっと蹴り飛ばされたまま、門の外でフリーズしていた二人。


 ついに解凍いたしました。

 すみません、遅くなって、これから、おいおい公開していきます。お読みいただければ、本当に嬉しいです。


 ******


【登場人物の紹介】

 ● 未来からの入れ代わり者


〔オババ〕私の姑。天正元年(1573年)の戦国時代に生きる40代のカネ(農民)に意識が転移。私が転移したマチはカネの娘。ラップ好きの76歳。


〔私〕アメ。天正元年(1573年)戦国時代に生きる20代のマチ(農民)に意識が転移。歴史が好きで非常に歴史に詳しい。


〔明智光秀〕戦国武将。織田信長の配下。この物語では、第3代将軍、徳川家光が転移している。通称:家光秀。


 ● 戦国時代に知り合った仲間


〔古川九兵衛〕足軽小頭から足軽大将に出世。現在は斎藤利三付きの武将であり明智光秀の配下。

〔斎藤利三〕明智家の家老。

〔トミ〕元は農民。明智光秀に仕える足軽ホ隊の頭だったが、現在は九兵衛の屋敷を取り仕切っている。独身。

〔テン〕ナイフ剣技に優れた美女、サイコパス的性格。村八分にされた家族の元に育ち、トミに助けられた過去を持つ。現在は古川九兵衛の妻。

〔戦国庶民AとかB〕

 戦いになると、荷物背負って逃げる人々、たぶん、たまに出場。

〔足軽その1、その2〕

 私たちの活躍の影で、こっそり逃げたり、一緒に逃げたり、たまに真面目に戦ってもいる人たち。



 ******


 それでは、明智光秀の居城、坂本城から蹴り飛ばされて、追い出されたところで、フリーズしていたアメとオババの『【本能寺への道】明智光秀と私の憂鬱な日々』

 お楽しみくださいませ。


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「これから、どうする」

「また、食いはぐれました」

「そもそも、アメ、なんで、あの時、お館さまなどと大声をだした。そうしなければ、今ごろ、まだ、側室の地位で、うまいものを食えていた」

「いえいえ、オババさま。家光秀を蹴り飛ばして、信長の前に差し出したのは、オババさま。そっちの方が余程、ひどい」


 私たちは明るい街道で、上からギラギラ輝く太陽のもと、にらみ合っていた。

 喉が渇いた。水もなかったのだ。

 この戦国時代で、それは絶望でしかなかった。


(つづく)

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