第49話
ここにはない君の温もり
その温もりを探すたびに怖くなる
せっかくここにあったのに
もうそこには戻れない日々
懐かしいと羨むたびに力が入る
自分が壊してしまったというのに
僕の腕の中に帰ってこない君
いくら君の面影を抱きしめても
ただ虚しくて 空虚な心は彷徨い続ける
温もりを探して 壊したモノを必死に集めて
ガラスの破片のように突き刺さって
君の勝ちでいいよ
君の勝ちでいいから
僕の腕に戻ってきて
そうしていつか
君と歩んだ日々を二人で笑い合おう
僕が言えなかったあの言葉
その言葉を思い出すたびに引き戻す
僕に勇気さえあれば
あの日に戻れたらと後悔
意味がないとわかっているのに力が入る
自分が決断したというのに
僕の腕の中に帰ってこない君
あの日の君を思い出しても
ただ寂しくて 君を探して心の空を仰ぐ
ガラスの破片が胸を突き刺していてもきっと
その痛みさえ愛しいと今頃わかっても もう遅い
君の勝ちでいいよ
君の勝ちでいいから
君は幸せでいて
そうしてどこかで
僕と歩んだ日々を覚えていて
君の勝ちでいいよ
君の勝ちでいいから
僕の腕に戻ってきて
そうしていつか
君と歩んだ日々を二人で笑い合おう
君の勝ちでいいよ
君の勝ちでいいから
君は幸せでいて
そうしてどこかで
僕と歩んだ日々を覚えていて
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