第47話
外に目を見張れば
そこに広がるのは灰色の世界
その世界にあるのはたった一つだけ
溢れる音 静かに舞っていた
静かに停滞する
僕だけの世界
君が言った
もっと色があるよ
連れ出した 停滞という空間を壊して
知らない
こんな所は知らない
極彩色に彩られた世界が
僕を包んで あの灰色には戻れないと知った
懐かしい止まった世界がもうあんなにも遠い
これからどこへ行こう
内に目線を戻せば
そこにあるのは既に彩られた世界
ここにあるのはかけがえのないもの
鳴りやまない音が包む
喧騒の中に見つけたたった一つ
君が言った
もっと増えていくよ
さらに広がっていく空間で手を引いて
知っている
求めた世界そのもので
君と走り出すと
沢山の人とすれ違う
僕だけでない人たちが世界に住む
心に溶けて 呟く「ありがとう」
喧騒に飲み込まれる
広がった世界
溢れた世界に君がいる
広がる世界に僕がいる
さあどこへいこう
可能性の世界へ
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