第2話ルート

最初は本州横断を考えたがコロナで休みが短い可能性が高い。それなら北海道でも行ってみようか。そう思って、ツーリングマップを買った。ツーリングマップはバイク乗りの中で絶大な人気を誇る地図で自転車にも優しい。感覚としてはバイクは高速に乗れて速度の出る自転車みたいなもんだ。マップに求めるものも近くなるのだろう。実際旅はスマホのナビとツーリングマップだけで十分だった。ツーリングマップをパラパラめくってほかにも本を図書館で借りてルートを決める。まず旅の期間は大体二週間前後だ。最初、都内から北海道に行くには大洗から苫小牧を通る三井商船を使うのがよさそうだ。苫小牧についてからは北上をして旭川まで行き、その後峠越えをしてサロマ湖へ出てその後、海辺を南下して知床へ行きその後釧路まで走った後また海岸線を走ることにした。走ってるうちに気分が変わるかもしれないので、一応程度にルートを決めることにした。北海道は無料のキャンプ場やライダーハウスといった飛び込みで泊まれるところが多くあるから何とかなるだろうと思って、あまり詳しくは決めなかった。足が自転車だから日によって走れる距離も変わるだろう。

最初のプランは

大洗→苫小牧(13:00)→千歳

千歳→札幌→岩見沢

岩見沢→白滝高原

白滝高原→サロマ湖サンリ浜

サンリ浜→呼人浦

呼人浦→知床国設キャンプ場

知床国設キャンプ場→羅臼温泉野営場

羅臼温泉→尾岱沼

尾岱沼→釧路

釧路→南下していく

といった感じの予定だった旅費は食費抜きで15000円。二週間の宿代とは思えない破格の安さだ。これも北海道の魅力といえるかもしれない。

こうしておおまかなルートが決まった。

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自転車好きの高校生旅 @ouka_jp

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