第15話 プライベート・バー

ボディ・ペインティングをしたのだから、誰かに見てもらわないといけない。由香里は、プライベート・バーをやろうと言い出した。

「ハイボール専用のサーバーを買うからね。これからは樽よ」

由香里は妙にうかれていた。

「酒と言えば音楽よね。バンドを呼ばないと」

独り言のように由香里は言った。そして知り合いのアーティスト、由美子に電話した。

「女神町でプライベート・バーやるんだけど、来てくれない」

交渉の結果、1週間後にバンドが来ることになった。30畳ほどの小さいリビング。そこがお店だった。

天才と狂気は紙一重だ。プレ・オープンの準備が始まった。

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ハイボール天国 白井京月 @kyougetsu

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