第82話 リモート営業を開始しました~感謝行として

 これまでこちらでは伏せていましたが、実は先月より、密かにリモート営業を開始いたしております。

 とはいえこれは、かの疫病の影響というわけではありません。

 要は、遠方である等の理由で、郵送という手法とそれに付随させて電話を用いた営業をする、というわけです。

 もっともそれは、物理的な側面からこの仕事を見た表現であります。


 問題は、その「営業先」です。

 というのは、私と私の親族、後者の代表としては私の実父・米橋正治(故人)が特に生前ご縁のあった場所のある自治体の公立図書館であります。ということは、これは実質「感謝行」を意識した「営業活動」ということになるわけです。

 もう一つ申しますと、私の前著「とむらいの汽車旅2万キロ」を蔵書にしていただいている図書館様への感謝を込めて、ということも当然、意識しております。


 それを言うなら、実はこの12月5日から7日にかけて西明石に宿泊して明石・神戸・大阪方面に寄贈に行ったのも、実はその要素のある「出張」でした。明石市立、兵庫県立、それに神戸市立の各図書館は、私が明石在住時によく利用させていただいた図書館ですから、そりゃあ、行かんわけにもいかん、ってことです。この回の出張で飛込営業(苦笑)したのは、尼崎市立図書館だけです。大阪市中央は、私の前著を蔵書として受入れてくださっていますからね。


 というわけで、こういうことをしているうちに、それなら、遠方で御縁のあった場所、特に、前著で舞台となって登場する地域の公立図書館を中心に、親族関連で御縁のあった場所をピックアップして、そこにまずは、郵送で送っていこう、というわけであります。もっとも、次作で行く可能性のあるところは、現段階では送付を控えているというのも、あるにはありますけどね。

 もちろん、営業、それもランチェスター理論を提唱しているコンサルタントの人がおっしゃるところの「弱者の戦術」における「接近戦(顧客にとことん近づくこと)」をするにあたり、回数もモノを言うというところに着目すれば、今から郵送と電話を利用してアクセスしておき、その後直接顔を出す、という手も、一考には十二分に値するな、とも思ってはおります。

 というのも、先日明石出張の時のこの作品群に少し書いた「補給」という問題がありますから。本を持ち歩くのは、結構、重いです。そりゃあ、配った後軽くなって帰るのは、仕事をやり切った充実感というのもありまして、気持ちのいいものではあります。とはいえ、そんな気分を味わうためにやっているのでも、荷物持ちコンテストにエントリーしているわけでもないのですからね。「補給」のことを考えれば、たしかに、1度で一気に、というのは、きつい気もしてきました。

 実際、先日の出張でも、昨月の丸亀出張の時にしても、ホテルにこのパソコンなどの荷物を置いてほんと最低限度の必需品だけ鞄に入れて出向いたこともありましたからね。


 いずれにせよ、私の著述業者としての仕事は、この本で終り、というわけでもなければ、この次で終り、というわけでもない。これから先何十冊と出していこうと思っておるわけですから、そのための土台を作らないといけない。いずれは各図書館様に買っていただけるように、そこからまた、買ってくれる読者にお会いできるように、とのことで一連の仕事に取り組んでいるわけですからね。やみくもに動いているわけでもなければ、本を配りにうろついているのでもありませんよ。


 で、昨日は結局、3か所の図書館にレターパックライト(370円のもの)で拙著をお送りしました。


 まずは、長野県の松本市図書館。

 こちらは、今回の小説を購入してくださった図書館の一つです。そこで先日電話をかけ、前作をお送りする旨伝えておりました。もちろん、名刺と新聞の紹介記事も同封いたしております。

 次に、横浜市中央図書館。

 こちらは、前著を購入して蔵書にしてくださっています。そこで、今回は小説のほうをお送りするということで、松本市と同様、新聞の紹介記事と名刺を入れてお送りいたしました。

 それから、昨日急遽電話営業の上お送りすることになったのが、千葉県の木更津市立中央図書館。

 こちらは、亡父米橋正治が14年前の2006年4月17日に亡くなった場所であります。死因は、まあ、自殺、ってことです。事件性は、ありませんでした。いろいろ思うところあってのものでした。そういうわけで、急遽サンライズエクスプレスと特急「さざ波」号を乗り継いで飛んで行って2泊ほどした次第。

 そんな経緯もありましたので、当然かどうか論ずるまでもなく、前著では舞台として登場しています。そんなこんなを、図書館の担当者と話していて妙に盛り上がってしまい、早速、その担当者宛にお送りすることにいたしました。

 ちなみにその担当者様、女性ですが、苗字が、あの江夏の21球のときにに出てくる近鉄バファローズの某打者(どなたとはあえて申しません)と同学年になる方と同じです。しかも、この方と江夏さん、私の父と同じく昭和23(1948)年度生れというわけでして・・・。これも、何かの奇遇でしょうね(いやマジで~苦笑)。


 まあ、御縁のあった地の図書館にあちこち電話していっても、その図書館に寄って寄贈受入に関しての「温度差」は感じます。担当者個人の問題もあれば、その図書館全体の体質とか、いろいろな要素があるとは思われます。しかし、こちらといたしても、買取分の本があと20冊を切りかかっているところでして、「補給」を真剣に考えねばならない状況下です。ちょっとまあ、その、ね、そういうわけで、無駄弾はできるだけ打ちたくないという気持ちもないわけじゃない。

 そこでまあ、まずは電話で感触を確かめて、それで送るかどうかを決めていこうということにしている次第です。

 送り状はあえてつけておりませんが、新聞の紹介記事の下に余白ができていますので、そこに、メッセージを手書きで書いてお送りすることにしています。

 こうしておけば、あちらで利用者の皆様にご覧いただくときにも使えるのでは、ってのもありますよ。まあ、ミミズの這ったような字ですので、お世辞にもきれいで読みやすいと言えないのが、玉に大きなキズ、なんですけどね。


 というわけで、この12月中は、営業戦略を真剣に見直していきます。

 なお、この手の記事は、分離独立させた方ではなく、営業活動の一環ということですので、こちらで御紹介することにいたします。


 乞う、御期待!

 

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