第2話状況整理

そうだ、確か今日も仕事に行って任せられてた仕事をこなすことが出来ず上司に見離されて、まだ半年しか働いていない所だったけど、もう会社を辞めて新しい職を見つけるか、上司に見離さたけど、まだ任せられた仕事が残っているから辞めない方が良いのか、でも見離されてしまったからには仕事を任せてもらうことも教えてもらうことも出来ないから辞めた方がと、悶々と悩んでたらいつの間にか寝てしまって気づいたらここで眠って、


バッシン!


「痛っぁ!」


冷静に思い出しかけてたら突如頭に衝撃が来た。


「あ、反応した」


彼女を見るからに僕の頭にチョップをかましたらしい。


「いきなり何するんだ、痛いじゃないか」


「いや、私は何度も言ったわよ。反応しないなら手刀をかますぞって、確か五回程は言ったけど反応がなかったから手刀を喰らわせたけど」


「いや、反応しなかった僕も悪いと思うけど、もう少し優しい方法で反応を試して欲しかった。」


チョップされたときかなりの衝撃受けた気がしたけどチョップされたとこハゲてないよね?髪あるよね?


彼女のチョップにより僕の頭皮がダメージを受けていないか若干涙目になりながら確認していたら彼女が質問を投げ掛けてきた。


「そんなことより、何であなたは、あんな所で寝ていたの?」


彼女のごもっともな質問に困ってしまう。ありのままの出来事を言っても信用してもらえるとは思えないけど話さないことには何も始まらないので僕は彼女に全ての経緯を話した。


「へ~、此処とは違う世界から来たと」


「まぁ、そういうことになりますかね。どう見ても僕が住んでた世界とは明らかに違うし、というか信じてくれるんですか?僕が違う世界から来たことに」


「信じるわよ。だって、こんなモンスターが出る森の中に武器も防具も着けてない人なんてまずこの世界じゃ考えられないし」


彼女の言い分は最もだ。モンスターが出る森に武器や防具を着けずに来るとはただの自殺志願者くらいだろう。


「それより、あなた違う世界から来たばかりじゃ何もわからないでしょ。しばらく私はが面倒道あげようか?」


彼女からの申し出はとても有り難く、僕は迷うことなく彼女の差し出した手をとった。


「これからよろしくお願いします。え~と」


「シンシアよ。あなたは?」


「太一です。これからよろしくお願いしますシンシアさん」


「よろしくタイチ」


どういう経緯で転移したかはまだ解らないが異世界に転移してしまったものは仕方ない。転移したからには存分楽しむとしよう。


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転移した僕はモブ的存在だけど異世界を楽しみます @2699

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