編集済
改稿されたプロローグ、第一夜の最初と最後を読ませて頂きました。
以前の文章はあまり覚えてはないのですが、全体的に洗練されて読みやすくなっていると思います。
あと、誤字らしきものがありましたのでまとめて報告します。
第1話「制服を着た着た」「点を仰ぎ見る」(天?)
第7話「立場じゃないですか!」(感嘆符がここだけ半角)
それと、基本的には誤字以外のアドバイスはしない主義なのですが、作品を良くしようと色々と試行錯誤されているようなので、もしよろしければ自分からも。
私自身、作品において大切なのは自然であることだと思っています。ただし、非現実なことを否定するという意味ではなく、それだと私の書いているファンタジーや、こちらのようなミステリーもジャンルとして成り立たなくなってしまいます。
自然であるとは、それが作品の世界観や登場人物を鑑みたとき、読者に理解してもらえるものだと考えています。
例えば、よくある中世もののファンタジーでは、平民の主人公に王族や貴族の令嬢が恋愛感情を持つことがありますが、制度や身分の違い、政略結婚などの役割を考えれば、あまり自然なことではありません。
しかし、ここで主人公が立身出世を目指したり、戦時中で強者を必要としていたり、さる高貴な血筋の御落胤であったりするならば、そこには説得力が出るだけでなく、世界観の広がりやストーリーの展開などにも繋がりが生まれてきます。
本作において肝となる「A級協力者」の設定に関しても、これは現実の警察機構からは相当に乖離しており、少し古いですが探偵学園Q(金田一の次の作品)の警視庁特別公認探偵(銃所持可)や、コナンの少年探偵団よりも難しい設定だと思います。
ただ、誤解してほしくないのは、そうした設定を用いることがいけないのではなく、その設定を納得させるだけの説明やエピソードがあれば良いのです。
なので、もし自分が本作を書いたならば、その成り立ちや歴史にかなりの文量を割くかなと思います。なぜA級協力者が必要であり、その存在を警察の皆(そうでもないかも?)が認めているかなどですね。
とはいえ、これらは決してそうしなければいけない、或いはそうしてほしいという意味ではないので、一素人の考え方として捉えて頂ければと思います。
作品を良くするためであれば、改稿はどんどんすべきだと思いますが、最新話の続きも楽しみにしていますね。
作者からの返信
今考えれば確かにそうですね……。公安警察が協力者を使って捜査や監視任務などにあたるということから着想を得ているのですが、確かに不明瞭です。加筆させていただきます。
誤字報告もありがとうございます。
(追記)
第2話の方にA級協力者や協力者制度のことについて加筆させていただきました。アドバイスいただき誠にありがとうございます。
お待たせいたしました。
読みます企画へ参加いただきありがとうございます。
早速ですが相当厳しい意見となりますので、これで挫けない事を願います。
第一夜。
文章自体は一定程度整形され読み易さはあるでしょう。
話の進み方も悪くは無いと思います。
物語最初の事件としては難解なものではなく、取っ付き易いものなので、読者も肩慣らしくらいの感じで読めるのも良いとは思います。
以下は問題点の指摘になります。
第1話「満月」はプロローグと本文に分けた方が良いでしょう。
無駄に空白改行を用いるのは本を読む事を趣味とする人にとって、鬱陶しいだけですので。
これは本文のセリフでも同様です。
以下引用。
「ある程度武装していると見た。
~戦いを始めるとしよう」
上のセリフではわざわざ空白を用いていますが、硬めの文体に対して軽薄なラノベ調となり、見た目で誤魔化しているに過ぎません。
一旦区切って情景描写一つ挟み、またセリフに繋ぐ方が良いのは言うに及びません。
例えば
「~ある程度武装していると見た」
影が僅かばかり揺らぎ小さく床を擦る音がした。
「~戦いを始めるとしよう」
などのように動きを入れた方が、手抜き感が無くなります。
空白改行を描写の一部として使われる方は多いですが、これはきちんと意図して、そこで使うと最大の効果を得ると確信した場合以外、やめた方が無難です。
ましてやセリフをぶった切っての使用は論外です。
共感に関して。
まず主人公ですが、描写ではなく説明で紹介しています。
趣味、外見、家庭環境、交友関係など全部設定説明となっているので、この時点で主人公に対しては何も感じません。
少年探偵として「名探偵コナン」がありますが、あのキャラはとても生き生きとしています。しかしこの作品の少年探偵は「第一夜」に於いてはほぼ人形でしょう。
推理小説に限らずすべて物語は登場人物に魅力がないと、面白さは半減します。
例えばエルキュール・ポワロもまた風貌だけでなく、その行動や態度に面白さを感じます。
シャーロック・ホームズに至っては独特なダンディズムもある訳です。
両者ともに周囲には面白い個性を持つ登場人物が多く居ます。
ついでに「デスノート」ではライトを追い詰める、強烈な個性を持ったエルが居ますね。
ただの説明ではない、生きた人間として描く必要があります。
特に第1話は読者を引き込む上で重要な部分です。
趣味にしても交友関係にしても、まず中学生であれば日常の風景を描き、その中で人物を紹介するなどして親近感を抱かせないと、主人公の紹介部分で読むのをやめてしまう人も居るでしょう。
次の章「金の軍団」で友人たちとのシーンがありますが、やはり主人公の顔はありません。
「満月」をプロローグと第1話に分割し、主人公をアピールしましょう。
描写に関して。
隣の部屋でひときわ大きな物音のあと、静まり返った。ここで疑問を抱かないのは鈍感すぎると思います。
また事件となり警察が来ているのであれば、サイレンや靴音に話声など、多岐にわたる情報が主人公にも知れるでしょう。
ましてや刑事から説明されて衝撃を受ける、これではとても優秀な存在とは認識できません。
隣室での出来事を理解していれば、これらは予想してしかるべき事です。
トリックに関して。
エアコンの管に毒を仕込んだ。
かなり雑です。
エアコンの外機と内機を繋ぐ配管はフレア配管と言い、中にはガスが封入されていてコンプレッサーと熱交換器の間を循環します。安易に抜いた瞬間ガス漏れしますから、その後エアコンからは冷気にしても暖気にしても出てきませんし、まともに動作しません。ましてや抜いて中に仕込んでも意味はありません。外に漏れないのですから。
それと、通常配管の抜き差し交換では真空引きポンプを使用するので、素人にできる芸当ではありません。
最近では換気型エアコンもありますが、唯一外気を取り込むのはダイキンだけです。
その場合は外気を取り込むダクトに仕込む、という手もない訳ではないでしょう。
ただし、どの配管が何かを把握できて、工具が正しく使えないと壊すだけです。
テトロドトキシンは致死性の猛毒で有名ですが、その毒をどのように抽出したのでしょうか?液状にして散布したとして、主に消化管からの吸収により、最悪死に至ります。呼吸から致死に至らしめるには、ガス化されていないと無理でしょう。
仮に使うならば家庭用洗剤で発生する塩素ガスの方が簡単です。
ミステリーの肝であるトリックが申し訳ありませんが、子供騙しレベルでとても納得の行くものになっていません。
これらの状態では共感以前に、読み続ける事すら難しいでしょう。
改善するとすればまず主人公。
そしてトリックの全面見直し。
必要であればお手伝いいたします。ただし、トリックを考えるのは苦手なので、その点では出して頂いた案に具体的な指摘をした上で、ご自身で改善する形になります。
よろしければ近況ノートに専用の場を設けていただければと思います。
不要であればこれで終わりとします。
この度は読みます企画へ参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
ゆう様
貴重なご意見ありがとうございます。
近況ノートを作成いたしますので改善にご協力いただければ幸いです。
読み合い企画より参りましたー。
犯人を追い詰めるシーン、緊張感があってよかったです。
ミステリーということでやって来ましたが、僕は毒には詳しくないので、謎解きは全然でしたね。(;'∀')
時間があれば、以後も読ませていただきます。
作者からの返信
白柳祈梨 様
拙作をお読みいただきありがとうございます。
これからもお楽しみいただければ幸いです。
白柳様の小説も読みに行かせていただきます(^^)