第6話

瓦礫の道を銅像のように歩き、その力強い歩みは世界を揺らしてしまう程のオーラを纏っていた。実際はただ疲れている体を休ませるためにゆっくりと歩いているだけだった。

この塔の中は体を冷やす風は吹かず、ただ人々の形を取った超生物の騒ぎ声しか聞こえない。私は絡まれるとめんどくさくなることを学んでおり興味を持たれないように道の端っこを歩いていた。だけどそんな願いも虚しく私の首を一瞬で刈り取る程の幼女が私を見つけ首を刈り取ろうとしてきた。

私は塔の攻略に本格的乗り込んで疲れていた事もありその見慣れた一線に合わせて幼女を顔面をぶん殴って飛ばした。何度も同じ手は喰らわないという事だ。幼女は私に殴られた衝撃で私が入ってきた門の場所まで飛んでいった。

飛んでいく際

「産まれそう」

と謎の言葉を残して消えていった。

私はもううんざりして早くこの塔を攻略して外に出ようと決意した。

そんな決意を阻むかのようにリュックを背負いいかにも旅人の格好をした呪いの男が馴れ馴れしく手を肩に置いてきた。

この男は自分の傷を相手と共有する呪いを保持しており相手にするだけ無駄だと悟っているため私はすぐさま女を抱くだけの金を渡して、さっさと返したかった。その思惑は上手く運び呪いの男は金を受け取りだらしない顔をしながら私から離れていった。

私は早く休むために女神の教会が立っている方へ歩いて行った。ようやく私が利用している木材を使用した古き良き家の場所に着いて鉄のドアノブを回しもう慣れた手付きで中に入って行った。

中にはこの家の管理人が存在し、私はこの人によくお世話になっていた。私が命を落とした時を生き返らせてくれた人物もこの方で、身に余る獣欲を鎮めてくれる人物もこの人なのだ。私はそのためこの人だけには頭が上がらず側から見れば嫁に尻を敷かれる夫に見えるだろう。私は薄く輝くブランドの髪でグラマスな体をこの目に写った時私は疲れなど忘れて獣になった。美しき女性は私を拒みはせず逆に全てを受け入れるかのように抱擁をし眠れぬ夜を過ごした。

暖かい温もりを感じながら起き上がると美しき裸体を晒した女性が隣に寝ていた。私は昨夜の事を思い出して申し訳ない事をしたと考えまだ温もりが残るベットから立ち上がり、いつも通りに頂点まで登れば最強に至れると言われる塔に人工太陽の日差しに当てられながら向かっていった。

もちろん行く道中いつもの挨拶と言う名のイベント回避を終えて塔の中へ入っていく。

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俺強すぎて敵いないんですが アホ @lnceptor

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