概要
その平行世界が唯一こちらと違っていたのは、「僕」がいないことだった。
ある日突然、朽木昴が生まれ育った世界は滅亡した。
それは、増えすぎ、限界に達した並行世界が、互いに衝突し対消滅を起こすことで安定を図る自浄作用――〈ワールド・エンド〉によるものだった。
本来ならば、双方共に消滅するはずの大災害で生き残る唯一の方法は、相手世界の〈特異点〉を自分の世界へ引き入れることのみ。
自身の世界での〈特異点〉だった昴は、相手世界へと「救出」され辛くも生き延びるが、自分を知る人を全て失い、ゼロから出発することになる。
だが生き延びたとはいえ〈ワールド・エンド〉直後はまだ世界が安定せず、滅びの危険がつきまとう。
そして世界の裏側では、あのまま滅びに身を任せるべきだったという破滅思想を持った敵が暗躍していた。
世界を守ろうとする人々と、世界を無に帰そう
それは、増えすぎ、限界に達した並行世界が、互いに衝突し対消滅を起こすことで安定を図る自浄作用――〈ワールド・エンド〉によるものだった。
本来ならば、双方共に消滅するはずの大災害で生き残る唯一の方法は、相手世界の〈特異点〉を自分の世界へ引き入れることのみ。
自身の世界での〈特異点〉だった昴は、相手世界へと「救出」され辛くも生き延びるが、自分を知る人を全て失い、ゼロから出発することになる。
だが生き延びたとはいえ〈ワールド・エンド〉直後はまだ世界が安定せず、滅びの危険がつきまとう。
そして世界の裏側では、あのまま滅びに身を任せるべきだったという破滅思想を持った敵が暗躍していた。
世界を守ろうとする人々と、世界を無に帰そう