少なくとも、私が今まで読んできたお話とは全く違う「何か」だということしか分かりません。
主人公の一見変わっているように見えて、でもどこかすごく共感することができる価値観、東京という人が沢山いるのに繋がりが希薄な街の孤独感、両親のことを大人になってから少しずつ理解していく過程。
一つ一つを切り抜けば他にも同じようなことを書いている作品は多いのでしょうが、私はこれほど他人事とは思えないお話を読んだことはなかなかありません。(私が東京暮らしで物欲があまりなくて、おまけにコンビニでバイトしていた経験があるからというのもあるかもしれませんが)
読んだすべての方に伝わるかは分かりませんが、刺さる人にはすごく刺さる、そんな不思議なお話だと思います。是非ご一読ください。