十章

 


「どうして俺なんだよ」

 小柄な少年は無表情に煙管きせるを吸った。「僚班りょうはんでもないのに、そんな大役」

「北路に関してはお前がいちばんよく知っているからだろう、淡雲たんうん

 高竺にそう言われて淡雲は煙を吐き出しながら、どうだか、と他人事のように言った。


 城の裏に広がる迷路の一角、小川に面した小さな涼亭あずまやと露台に二人は座っていた。いや、高竺は座っているものの、淡雲は寝転がって脚を組んでいた。


「死んでもいい奴を選んでるってことだろ」

「そうじゃない。もう一人は叡砂えいさだ。二人で四泉帝を守りながらの旅になる」

「あのクソ真面目の叡砂かよ。ハズレだな。当主はどういうつもりなんだ」

 大きく息をつくとごろりと横向きになる。高竺も嘆息して淡雲を見た。

「そう言うなよ。猋の扱いに関して言えばお前のほうが上手いだろう」


 淡雲はもともとはん家の出、一家は牙領の北方と猋の縄張りである東の大庭おおにわを鎮護する役目を負っていたが、ほとんどが猋の餌食になった。十数年前のことだ。さらにその後の内乱で本家が絶え、今では蕃『家』は既に無く、分家の小倅こせがれだった淡雲が特別に蕃姓を継いでいる。


「当主が血の絶えた家の俺に興味があると思うか」

 断絶したということは生き残る能力が無かったと判じられるに等しい。

「あの方はそんなことにはこだわらんよ。家じゃなくお前を選んだんだ。泉主に庭を見せるようだから、お前が迎えに行ってやってくれな」


 さらに気怠く溜息をついた。自分とて、伴當はんとうになり蕃家を復興させようとそれなりに努力した時期もあったが、そう簡単にはなれるものではない。北方の守りばかりしているから秘匿の道に詳しくなったものの、ほぼ使うことのない道をひたすら守護し続けるのはつらい。基本的に守護体系は家ごとにまとまるものだから、他の家の守備にくっついているしかない。傭兵になろうかと思えど腕っ節はないからそれも難しい。


「泉主っていくつだ?」

「年が明ければ十七におなりだそうだ」

「……あちらの十七はまだ子供の部類なんだろうな……」


 自分は十九になろうとしている。既に寿命の三分の一をとうに過ぎ、淡雲はほのかに羨望するように呟いた。高竺はやれやれと眉尻を下げる。

「お前がそんな風だから、当主もお前を推挙したんじゃないか?」

「そんな風ってなんだよ。それに俺、当主には一回しか会ったことないんだが」

 しかも素顔は見たことがない。他の者から話を聞いただけで、自分の何が分かるのか。

「なんにせよ重要な任務だ。必ず戻ってこいよ。頼むから」


 淡雲は首を竦めた。なぜ自分がそんな一族と四泉の命運をかけた大事に巻き込まれたのかは分からない。しかし心の奥底で微かに感じたのはたしかに……たかぶり。もちろんおくびにも出さず、当主の寵臣を追い払った。

 牙領を出るのも久しい。しょうがない、とひとりごちた。やれることはやってやる。もしかしたら、功を認められて正式に家督に昇格出来るかもしれない。そう思いながら、段差を流れ落ちる小さな滝壺に吸殻を落とした。







 大きな灰炉いろりの上に置いた土瓶が湯気を立てている。地毯しきものを敷き詰めて房間へやは暖かいのに、何度も身震いして膝を抱えた。睡衣ねまきの上から褂子はおりを着ているけれどもそれでも寒いような気がしてふとんを引き寄せた。

 歓慧が入ってきた。抱えた盆の上に飲み物や菓子が乗っている。

砂熙さき。大丈夫?」

 首を振る。「緊張で吐きそう」


 叡家の土楼すまいで二人は新年を迎えた。本来ならば街も家々も新年の装飾に手を掛けて活気に溢れるのだが、いかんせん非常時の臨戦態勢とあって族旗はたを新しく変えたのみ、ひっそりと静まり返っている。


「飲んで」

 差し出された馬乳酒ばにゅうしゅを両手でくるむ。

 新年は夜通し起きているものである。砂熙は灯火に照らされた歓慧を見返した。夜なので髪は結わずに下ろした顔。俯くと垂れかかってほんのり大人びてみえる。

「歓慧は先代に似てるって言われること、ある?」

 首を傾げた。「本当にたまに言われるだけ。砂熙の顔は乳母かあさまに似てるわ」

「よく言われる。父上みたいに鼻が高くないし」

 鼻を摘んだ。歓慧は微笑む。

「でも中身は礼鶴とうさまみたい」

「父上は私ほど臆病じゃないわ……」

 俯くと、じんわりと涙がにじんで湯呑みが霞んで見えた。

「……どうして当主は私を泉主の随伴ずいはんにお選びになったのかしら。私、牙領を出たことないのに。六泉への派兵も叡家からは父上と叔父上しか行かなかったもの。猋だって、別に乗るのがすごく上手いわけじゃない」

 歓慧は靠枕せもたれに背を預けた。砂熙と同じように膝を抱える。

「……だから、じゃないかな」

 火鉢のおきを見ながら口を開いた。

「姉上は砂熙に期待してるんだよ。伴當で最年少だし、泉主とも上手くやれそうだから。もう一人が蕃淡はんたんなのはびっくりしたけど」

「よりによってなんであの人なの?いつも怠そうにしてるひとでしょ。あんまり喋ったことないし、こんな重要な任務なのに意思疎通で支障が出ないかしら」

 砂熙は手を揉む。不安な時の彼女の癖だ。歓慧は微笑んでそれを握った。

「大丈夫。姉上が選んだんだもの。砂熙は絶対帰ってくる。本当はついて行きたいくらい心配だけど」

「歓慧……」

「ごめんね、砂熙」

 謝る姿になんで、と抱き締める。

「歓慧は何も悪くない。私、絶対に任務を完遂させて帰ってくるから。待っていて」

 歓慧は目を閉じて抱き返す。役立たずな自分は、待っていることしか出来ないから。その言葉は心に秘めたまま、乳姉妹の頭を撫でた。







 淡雲はぼやいたが、四泉まで騎乗する猋の選抜のおり、驚いたことに当主が直々に同席してきて砂熙と共に仰天した。少年は主の尊顔にあずかれることにしばらくほうけていたし、少女は普段遠目から見るだけなのが目の前に立たれて緊張で口がきけなかった。よく考えれば、一国の王という並び立つ者のいないとんでもなく高貴な人を乗せるのだから、当主自らが立ち会って当然だった。


「泉主のうまはお前が選んだのか」

 声を掛けられ、淡雲はうまく返答できない口を動かす。この世のものではないような美貌を直視出来ない。

「……わ、若いやつにしました。膂力りょりょくのあるやつを」

可弟かとか。いい奴を選んだ。これは人を乗せるのを嫌がらない」

 当主は大庭の全ての猋に名を付けているが、大抵の者には見分けがつかない。主の他に名を言い当てられるのはよく餌を与えている歓慧くらいだろう。

「お前たちのやつは怒舟どしゅう雨帰うきだな。なるべく名で呼んでやったほうが言う事を聞く。扱いは分かるな?」

 二人は黙って頷く。当主は可弟を撫でた。

「庭を出たらしばらく落ち着かないだろうが走りに集中させろ。四泉に着いたら泉域に入れず由霧の中で待たせておけ」


 主は指笛で数種の音を出す。三頭はぴんと耳を立ててその音を聞き分けた。しばらくして黙って頷くと、二人に向き直る。

「腹が減ると気が立つから餌はこまめにやれ。泉主と四泉のにおいも覚えさせろ」

 そう言いおき、あっと言う間に去って行った。背を呆然と見送りながら、淡雲は気を改めた。当主がわざわざ顔を見せた意味を分からないほど愚かではない。


「おい、叡砂」

「砂熙でいいです。何ですか」

「足引っ張んなよ」


 ぶっきらぼうに言われて、砂熙は驚いた顔をした後でぷいとそっぽを向いた。それはこっちの科白せりふだと心の中で毒づいた。







 沙爽は言われるままに手の甲を巨狼の鼻面にかざす。

「……これでいいのだろうか」

 横に佇む蒙面布ふくめんの少女に問いかける。刻限は新年の朔日ついたちひるを前にしてにわかに雲は低くなり、底冷えして今にも雪が降り出しそうだった。


 彼女はよく歓慧を手伝っていた者で、紹介によるとたしか叡砂と言った。その横で猋を撫でているのは朝方の少年、名を問うとただ蕃とだけ答えた。


 三人と少し離れて歓慧と、幾人かの仮面をつけた族主のしもべが見守る。暎景と茅巻は薔薇閣を出ることを許されなかった。

 沙爽の乗る猋――可弟は沙爽の手を物珍しげに存分に嗅ぐとくしゃみをした。

薬泉やくせんを」

 言われて革袋にわずかに残った四泉水も鼻面に近づけてやる。四泉から族領まで由霧の中、朝から晩まで走りづめの強行軍だったとはいえ、この水が尽きれば醸菫水じょうきんすいが枯渇するよりも直截に命に関わった。本当に、霧界を渡るというのは只事ではない。

「鼎添さま、これを」

 歓慧が差し出したのは小瓶。

「牙族の醸菫水は独自の手法で作られたものです。片道四日なら、これを二日に一口お飲みくださいませ」

 それだけで足りるのか、と沙爽は礼を言いながらしげしげと小瓶を見つめた。



 醸菫水とは、端的に言うと由毒を中和させる薬水のことである。由毒を含んだ水を加熱しその結露を集めた蒸留水、または由霧に侵食された土地で採れる藤麹とうぎくと呼ばれるものを醗酵させ、もろみ状にして濾過した水のことで、前者より後者のほうが手間がかかる分毒によく効いた。醸菫水は質が良ければ良いほど無色透明であり水と見分けがつかなくなる。名の通り、おおむね市場に出回る廉価なものは色が透過のすみれ色を帯びているものだった。毒による身体の変調を抑える働きがあるが、あまり多用しすぎると耐性がついてしまい効かなくなるという欠点があった。



 荷は最低限、猋の柔軟性を最大限活かすため体に帯びれるだけ帯びる。猋の騎乗が初心者の沙爽のため、特別に可弟には前肢まで胴輪のある頭絡とうらくを着けた。手綱はあくまでも騎手が転落しない為の支えで制御指示するものではないゆえに、馬のように口に噛ませるはみはない。そもそも猋の騎乗には馬具は一切着けないから嫌がるもののほうが多いが、可弟は大人しい。それよりもむしろ早く縄張りの外に出たくてたまらないのか落ち着かなげだ。


「体勢は低く。猋の胴体に押しつけるように」

 淡雲が沙爽に騎乗の指南をしている間に、砂熙は見送りの仲間たちに膝をつく。

「それでは出立致します」

 ひとりが頷いて進み出た。猪の面――礼鶴らいかくだ。

澄清ちょうせいの風、芬馥ふんぷくの音が耳をまもりますよう。……お気をつけて、行っていらっしゃいませ」

 見送りが倣って膝をつき、頭を軽く垂れた。歓慧も同じようにしながら砂熙を心配そうに見る。だがもう何を言うでもなかった。砂熙も無言で頷くと、雨帰に跨った。

 沙爽もなんとか可弟の背へ登る。慣れない獣に乗るのは一苦労だ。猋は馬ほど人に懐きはしないから騎乗する際でも屈んではくれない。

 猋の群れには明確な順位がある。その頂点が頭目、そしてその頭目が主と認めた人間が牙族主だ。猋は頭目に、ひいては主の命令にしか従わない。その他の人間に個別に従属はしないものだった。

 脚で猋の胴をきつく締め、首の長毛を掴む。淡雲は二人に頷くと、北に向かって進み始めた。





 三頭の獣がとてつもない速さで草原を疾走してゆく。黒い城の階上、吹き抜けの開廊で男が二人、それを見送っていた。


「出発したな。雪が降る前で良かった」

 腕を組んで佇み、三点を追う。風に衣と髪をはためかせ、斂文れんもんは隣の男に問いかけた。

「しかし、あの二人に任せて大丈夫だったのか」

 跿象としょうはさてなぁ、と頭を掻く。

「ま、当主が決めたことなら、俺らがあえて異を唱えることじゃあないけどな」

 大きく伸びをし息を吐く。斂文は遠ざかる白い影に目を戻し、細めた。「淡雲はああ見えて出来るやつだ。ちと偏屈だがな。砂熙も普段は気弱いがいざとなったら肝が据わる。無事に帰ってきてくれればいいが……」

「それはあの三人を信じるしかなかろう」

 跿象はあっけらかんと笑う。「それよりも俺たちは自領を守らねばならん。せっかく帰って来れても、こっちが壊滅してたんじゃあ、意味が無いからな」

 そうさな、と笑い返し見上げた。色のない空から微かに粉雪が舞い降ってきた。







 薄暗い宮の中、騰伯とうはくは沈痛な面持ちで歩を進めていた。今は何も考えたくなかった。ずしりと腹に石が溜まっているように重だるく、ほとほと自分が情けなかった。

 二泉城の内廷だった。磨かれた石床に赤い絨毯しきものが延びる先には四方を建物に囲まれた庭園が見え、冬とは思えない暖かな陽射しが注いでいた。ほがらかな笑い声が響いている。


 その声の主がこちらに気がつき、喜色を浮かべて走廊ろうかにまろび出た。

「とうはく!」

 高く澄んだ声で呼び掛け侍官の手を振りほどき、膝をついた騰伯の胸に飛び込んできた。

「王太子殿下。ご息災であられましたか」

碇也ていやでいい!」

 熟れた林檎色の頬を膨らませ、幼い儲君ちょくんは首を振った。それに苦笑しつつ、騰伯は頷く。

「碇也さま。本日は何をして遊んでいらっしゃったのですか」

 あのねぇ、ときらきらと目を輝かせてもときた庭園を指差した。

「じょうばくんれん」

 見るとつくりの豪勢な木馬が鎮座していた。

「父上が四泉につれてってくれるって。そのときにね、碇也がもうすこし大きくて、馬に乗れたら良かったのにっておっしゃっていたの。だから、今からでも乗れますって言ったら」

 碇也は思い出し、両手を口に当ててくすくすと笑った。

「無理だったらとうはくが負ぶってくれるからしんぱいない、って」

 騰伯は必死に笑顔を取り繕ったが、頬筋は力なく下がっていった。さとい碇也はすぐ笑みを消す。

「どうしたの?だいじょうぶ?」

「あ、ああ。平気でございますよ」

「もしかして、そう言われるのがいやだった?ごめんなさい、ぼく……」

 騰伯は小さな手を握った。無理に歯を見せて笑う。

「そうではありません。その時には騰伯が碇也さまをおんぶして誰よりも早く駆けてみせましょう」

 幼子は再び笑って、騰伯の背後のなにかに気がついた。するりとあっという間に腕を抜け駆け出す。


「母上!」


 振り返れば、鮮やかな襦裙よそおいの女がこちらに向かってくるのが見えた。女は若い。憂いを帯びた表情は碇也をみとめると、さっと慈母の笑顔に変わった。

「訓練はもうおしまいなのですか?」

「あのね、とうはくが来たよ」

 言われて初めて気がついたのか、女はこちらを見た。騰伯は目を合わせる前にその場に頭を下げる。

「正妃さま」

 正妃――湶后せんごうは黙って頷くと、碇也に遊んでくるように言い、息子は侍官を従えて庭園に戻る。見送りながら騰伯に近づいた。

「泉主にお会いしたくて行ってきたのです」

 硬い表情でそう話しかけられて、顔を上げた。

「碇也さまを四泉行軍へお連れなさると」

 湶后は首肯しゅこうした。

「それで、斉穹せいきゅうさまは」

「わたくしとはお会いして下さいませんでした」

 俯いた顔は今にも泣き出しそうに蒼白だった。

「戦の最中さなかにただ一人の継嗣よつぎを連れて行くなど、一体何を考えておられるのか。侵掠など許されるはずがない。黎泉は本当に動いて下さらないのでしょうか」

 湶后は騰伯に当たるように語気を強めた。

「碇也はただひとりの太子なのですよ。あの子が死ねば二泉は泉根せんこんを枯らす。それをみすみす危険の只中に連れていくとおっしゃる」



 王と継嗣の不在は泉の汚濁を招く。泉が治められるべき主を失うからだという。それで、泉主の子を泉根、その血統が断絶することを泉根が枯れると言った。



「湶后陛下、お気をしっかりお持ち下さいませ。私も引き続き思いとどまっていただくよう奏上致しますし、万一本当にそんなことになっても、必ずお守り致しますゆえ」

大司馬だいしば

 放つ声は抑えながらも掴みかからん勢いの苛烈さを滲ませていた。

「決して碇也が失われることがあってはなりません。たとえ泉主がお隠れになろうとも、碇也だけは絶対にそなたが盾となり必ずここへ戻すのです」

 もとよりそのつもりです、と騰伯は床に額を擦りつけた。

「先代から仕える忠実なそなたに重荷を背負わせることは本意ではありません。しかし、泉主は胴欲どうよくの強い御方。近衛はあの方の走狗いぬ、到底信じられません。いざとなれば頼れるのはそなたしかおらぬのだ」

「承知しております。碇也さまを失えば二泉五百万の民が死に絶えまする。私とてその民の一人。この命に代えましても、王太子殿下をお守り致します」

 湶后は頷き、涙をこらえて震える唇を引き結んだ。直後には、息子の呼ぶ声にこたえるため、微笑みを浮かべながら庭園に下りて行く。騰伯は見送り、もう一度稽首けいしゅすると再び歩み始めた。



 泉主は今日は燕寝えんしんにいるはずだった。内廷をさらに北へ向かい、東西の通路が交わる道まで来たところで、ふいに現れた人影が音もなく目の前を横切った。


 頭を下げたものの揖礼あいさつはせず、ちらりと笑みを浮かべた少女――いや、少年か、官服を着ていたが位を表すじゅは見えず、そのまま西に向かって消えた。


 …………あんな宦官かんがんがいただろうか?


 騰伯は首を傾げ、無人の回廊にしばらく佇んでいた。




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