魔王ではなく"死"に挑む異世界ファンタジー

魔王、ドラゴン、敵国、政敵、恋敵……異世界ファンタジーでは様々なものに挑む主人公が描かれてきましたが、ここまで本気で「死」そのものに挑む主人公は他のどの作品にもいないのではないかと思いました。

チートで無尽蔵の寿命を得るのではなく、転生するときに神様から無条件に長寿を与えられるのでもなく、ただの一人の人間の状態から本気で、全身全霊で「死」を乗り越えて永遠の命を得ようとする。

そんな主人公の貪欲で身勝手で残酷で、だからこそ何よりも純粋に輝く生き様に、心の底から惹きこまれました。

紛れもない傑作だと思います。こんな作品が読めて幸せです。

あと〇〇〇ジュースが苦手になりました。

その他のおすすめレビュー