第83話.終末の正体⑦
「こっ、これはなに……!」
「なんだ、こりゃ?!」
部屋の中に広がっていたのは広大な紺青の異次元空間。
「宇宙か……、ここは?」
鬼童院が呟く。
「あっ、シュウ! うわ、ヤキソバ頭! なんか着物の女の子もいるし! それに
真樹は目を丸くする。
「チンチクリン、見てみぃや」
その先には倒れている
「わっ! バケモノ!」
真樹は思わず声を上げる。
「わたしをバケモノ! 駄作のくせにわたしに暴言を吐くなんて! 本当にあなた達は下等で醜い存在ね!」
アリアの目が血走り吊り上がった。
「このヤキソバ頭が醜いのはわかるとしても、あたしまで醜いって言うなんて!」
真樹が聖音を指さしながら言う。
「いま内輪揉めしてる場合ちゃうやろ!」
聖音が
「さて、我々の人数は更に倍以上に増えた。どうするかね?」
「なにを自惚れてるのか。貴方達がいくら集まろうが、所詮は出来損ないの烏合の衆。とは言え、アリア一人では大変でしょうから、僕も手伝いましょうかねぇ」
正岡は引き
「強がってはいるが、発言が弱気になっているぞ。二人で我々を倒すのは難しそうだと気付いたか」
「ほー、貴方がたも偉そうな口振りですが、我々二人にその人数で戦うことは、さぞかし恥ずかしいのでしょうね」
正岡が蔑むような目で贄村を見る。
「私は恥と思っているなど一言も言っていないが。全て無に帰す終末を起こすという貴様達を倒せるのなら、別に手段は問わない。私の主張を歪めて、さも発言したかのように見せかける。それを
「いいのですか。もし万が一、僕達を倒してしまうと、このくだらない駄作の世界が続くのですよ!?」
正岡の目もアリアと同じく吊り上がり、明らかに怒りの表情へと変化した。
「それでもかまわない!」
紺青の広い空間に女の大声が響く。
叫んだのは皆の後ろに立っていた
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