物語の奴隷
「コンビニ人間」の村田沙耶香さんが、何かのインタビューで「作家は物語の奴隷」とおっしゃってて、まだ小説を一つも完成させたことのなかった当時「カッコいい〜。」と思っていました。「物語が自分で進み始めたら、奴隷になって、ついていかないといけない。」みたいな意味合いだったと思います。自分で生み出したもののはずなのに、自分でコントロールできないなんて、神がかってて、すてきじゃないですか?
で、自分の今改稿している(っていうかもう原型をとどめてないんですけど)物語が、どうしてもプロット通りに進んでくれなくて、「も、もしかして、アタシも物語の奴隷?」なんて勘違いをしかけてましたが、私のは、単に煮詰まってるだけです。
「物語の奴隷」という言葉が脳内にあった昨夜、柳なつきさんのA topiaという短編集の一つ「ひとつ殺せばひとつ生まれる」を読みました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918054520/episodes/1177354054934925352
なんか、ぜんぜん次元が違う〜。かっちょえぇぇと思ってしまいました。作者さんにとっては「カッコいい」なんて不本意なのかもしれないんですけど。ネタバレになりそうなので、あまり多くは語れませんが、興味のある方はぜひ。
改稿中の自作の話に戻りますが、すでに一回書いちゃったストーリーなので、落とし所はもう決まってるんですよ。なのに! ぜんぜんそっちに行ってくれないんですー(涙)。でね、あきらめることにしました。最初に決めた落とし所に持っていくことを。
小説を書き始めてまだ半年も経っていないペーペーです。失うものなど、最初からないのです! 最初に作ったプロットなんて、犬にくれてしまえ! 最初から新作短編書くつもりで書けばいいのさ! テーマとネタはあるんだから。締め切りなんて、あってないようなものなんだから。こんなふうにして、迷子になって頓挫する自分も容易に予想できるのですが、そうなったらそうなったときです。
「物語の奴隷」だと勘違いしたまま、物語にどっか連れてってもらいます。(でも、プロットはちゃんと書き直します。)
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