NAVY-BULLETS

8.夕凪に照らされし紺青の翼

「ただいま！！ Best bout だったわ、最後のミラクルのぶつかり合い鳥肌立っちゃった！！」

「おかえりマーロン。ありがとう。でもゴメンね、勝てなかったよ」

「いいの。あの子達が強かったのよ、戦えて誇りに思ってる！」

「そっか。ボクは諭されちゃったよ。教科書通りのお利口さんすぎ、って」

「私も叱られちゃった！ 弾やエネルギーの温存を考えろ、もっと教科書に従えってね！」

「ハハハ、お互い逆のこと言われたみたいだね」

「でも、とっさのアドリブや海の上での強みを生かした点は良かったって！」

「そっか。ボクも見習わないとなぁ」

「じゃあ、また一緒に遊んでれば大丈夫ってことね！」

「また凄まじい風の吹き回しだね...ボクですら木にぶつかる位の暴風だよ」

「お互いを見習えば足りない所が治せるってこと！つまりはこれからもどうかよろしく！」

「そうだね。こちらこそ、一緒に飛んでるときは本当に楽しかったから」

「うん！ 早速one more roundやる？」

「いや、流石に疲れたよ。マーロンも膝が笑ってるじゃないか」

「あ...違うの、これはムシャブルイだから！！」

「ボクは帰るよ。無理な特訓と徹夜は良い仕事の敵って残雪も言ってたから」

「ちょ...つれないわね！！」

「それに今日はユーラの手料理も待ってる。海鮮のクリームスープらしい」

「海鮮の...スープ？」

「うん。凄く張り切ってたからきっとおいしい、そして多分作り過ぎる」

「...」

「一人くらい来ても余裕が有ると思うなぁ...？」

「...行っても良い？」

「とんでもない、待ってたよ」