臣工(引用4:農務精励)

臣工しんこう



嗟嗟臣工ささしんこう 敬爾在公けいじざいこう

王釐爾成おうりじせい 來咨來茹らいしらいじょ

嗟嗟保介ささほかい 維莫之春いばくししゅん

亦又何求えきゆうかきゅう 如何新畬じょかしんよ

 おお、文武百官よ、

 公事を重んぜられよ。

 王はそなたらに法律を授ける。

 法律を運用し、よく民を治められよ。

 ああ、指導官よ、間もなく夏が来る。

 農務以外の何を努める必要があろう、

 新田の様子はどのようであるか。


於皇來牟おこうらいむ 將受厥明しょうじゅくつめい

明昭上帝めいしょうじょうてい 迄用康年きつようこうねん

命我眾人めいがしゅうじん 庤乃錢鎛じしせんはく

奄觀銍艾えんかんちつがい 

 おお、天より賜った麦は今年も、

 天意を受け、すくすくと育つ。

 明察なる天帝は今年も我らに、

 豊穣という名のお恵みを下さる。

 我らも民らに命じ、

 よく農具を手入れさせよ。

 さすれば、今年も豊作が約束されよう。




○周頌 臣工

后稷が賜った麦を受け取り、よく育て、豊作となるべく祈る。その際に、農務官にもよく民を管理すべく命を下しておる。王のみでも、民のみでも、農務官のみでも、よき収穫は約束されぬのであるな。



■王と臣下、力を合わせ

傅玄という文人がものした、「饗神歌」という、晋の祖霊を称える歌の一説である。当詩がまさしく王と臣下との連携を歌っておるよう、ここでも「王が粛々と政務に携わり」「多士済済なる臣下らがそれを支え」国威が盛んとなる、と歌っておる。


・晋書22 楽上

・宋書20 楽二

肅肅在位,濟濟臣工 。四海來格,禮儀有容。

……

肅肅在位,臣工濟濟。小大咸敬,上下有禮。


毛詩正義

https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E4%B9%9D#%E3%80%8A%E8%87%A3%E5%B7%A5%E3%80%8B

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