昊天有成命(先王の徳を継承)

昊天有成命こうてんゆうせいめい



昊天有成命こうてんゆうせいめい 二后受之じこうじゅし

成王不敢康せいおうふかんこう 夙夜基命宥密しゅくやきめいゆうみつ

於緝熙おしゅうき 單厥心たんくつしん

肆其靖之しきせいし

 広大なる天は、

 文王に天命を下された。

 よって文王、武王の二代で、

 天下の主となるに至った。

 成王は父祖の業に胡座をかくことなく、

 日夜政務にいそしまれた。

 そうして天命を厚きものとなされた。

 なんと輝かしきかな、その誠の心。

 ゆえに天命はよく引きつがれたのだ。




○周頌 昊天有成命

詩経で最も長いタイトルである。しかも全部音読みだと二文字読み。つまり音としてダントツに長い。いや成命でよかろうに。さすればこの詩が「偉大なる父祖の徳を継承せんと務める成王の詩」となり、タイトルの回収も速やかとなろうにな。




毛詩正義

https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E4%B9%9D#%E3%80%8A%E6%98%8A%E5%A4%A9%E6%9C%89%E6%88%90%E5%91%BD%E3%80%8B

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