崔浩コラム⑭ 引用調査のお話

ごきげんよう。

クライマックスが終了して一安心。

崔浩である。



さて、当作はなぜか

劉裕が絡む時代までの引用を拾い、

紹介するという無謀を決めておる。


正直なんでこんなこと始めたんだと

後悔しきりなのであるが、

コレクター魂的なものというか、

「ひととおり引用を集められたら

 さぞ面白かろう」

と言う謎の性欲に駆られておるので、

何ごとかがなければ完走がなされよう。


と言うわけで、今回は商売道具、

「どうやって検索しているか」

を、紹介致す。


用いているサイトは、こちら。


漢籍電子文献資料庫

http://hanchi.ihp.sinica.edu.tw/ihp/hanji.htm


このトップページにて「免費使用」

をクリック/タップすれば、

左上に【基本検索】という

入力スペースがあらわれる。

ここに調べたい言葉を打ち込み、

検索しておる。


恐ろしいことに、一つ語句を入れれば、

ありとあらゆる書物から

記述を拾ってくれるのである。


更に、

史記・漢書・後漢書・三國志については、

注も併せて検索してくれる。


ただし、検索結果より

該当ページに飛んでも、注の記述は

結果としてハイライトをしてくれぬ。

検索結果の右端に載る頁数を確認し、

該当する頁にある「(夾注)」表示を

手当たり次第開けていく必要がある。


その関係で、上掲四書は

やや検索が大変である。


しかもこの四書、

もっともニーズが高いのよな。

晋書以降という、

いわばニッチを攻めるものとしては

この「(夾注)」と戦わずに済むので

非常に気軽ではあるのだが、一方で

「この本には注がないんだよね……」

的切なさをも禁じ得ぬ。



上掲サイトは、適当に人名を入れて

検索しておるだけでも割と楽しい。

推しの人物を検索して、

後世の評価を浚ってみるのも、

また一つの楽しみであろう。


諸氏の漢籍ライフが、

少しでも充実して頂けるよう

祈る次第である。



では、また。

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