信南山(見事な祭祀)
素晴らしきかな、終南山。
そこは禹王がお治めになった山。
広々とした原野を開墾され、
子孫のための田畑とされた。
区画を定め、人々に分配し、
南北東西にわたり、畝を設けられた。
空に雲が集い、雪をひらひら降らせる。
それは豊作のしるし。
春の小雨が大地を良く潤し、
そのみずみずしき潤いが、
植えられた穀物を大いにはぐくむ。
田畑の境界は見事に定められ、
境界線争いが起こることもなく、
おかげでキビたちはすくすくと育つ。
禹王の子孫たる王は収穫より
酒を造り、食事を振るまう。
先祖の霊たちに捧げよう、
どうか彼らに、万年の繁栄を。
田と田の間に結ばれた草小屋、
あぜに植えられるのは瓜。
瓜をもぎ取り、浸し物とし、
先祖の霊に捧げるのである。
子孫世反映されかし、
天よりの恵みを受けられるよう。
よく濾された清酒を捧げ、
いけにえの赤毛の牛を捧げる。
捧げる先は、先祖の霊。
鈴の連なったナイフを取り、
捧げる牛の毛並みが
一色であることを告げ、
その血や内臓につく脂を捧げる。
神に捧げ、奉る供物の用意は万全。
祭の式辞は実に明らかである。
先祖の霊もやってこられよう。
先祖の霊よ、大いなる福で答えられよ。
どうか彼らに、万年の繁栄を。
○小雅 信南山
楚茨と同じく、盛大な先祖のための祭祀を描き出す詩であり、ここでもやはり詩序は「そういう立派な祭祀が幽王の世ではなされないからクソ」と語る。絶好調であるな。また詩句が被っていることから、当詩と楚茨は同一の作者の手によるものなのではないか、と語る向きもあるようである。
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E4%B8%89#%E3%80%8A%E4%BF%A1%E5%8D%97%E5%B1%B1%E3%80%8B
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