有杕之杜(あの人を待ち望む/君子の寡徳)
一本で立つヤマナシの木。
道のわきに生えている。
あの立派なお方よ、どうか、
私をお迎えくださいますよう。
あの方への思いがあふれる。
ああ、どんな料理でもてなそう。
一本で立つヤマナシの木。
道の曲がり角に生えている。
あの立派なお方よ、どうか、
ここにお立ち寄りくださいますよう。
あの方への思いがあふれる。
ああ、どんな料理でもてなそう。
○国風 唐風 有杕之杜
ぴしっとそそり立つヤマナシの木の如く立派なあのお方が好きで好きでたまらぬ、そのような思いがあふれかえる詩であるな。
○儒家センセー のたまわく
当詩は晋の武公に対する批判である! ヤマナシの木は立派であるが、一本のみでは満足に木陰も作り出せぬ! 武公もまた一人で突っ走る所があり、民を憩わせることができなんだ! 人を用い、人を憩わせることができ、初めて名君と呼べよう!
○崔浩先生、ご満悦
久方ぶりにこのノリを見たな。「好ましいあのお方は、しかし我々を顧みることはない。故に我々がかのお方をもてなすことは叶うまい」と解説されておる。どうしてそうひねくれるのであろうな。
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%85%AD#%E3%80%8A%E6%9C%89%E6%9D%95%E4%B9%8B%E6%9D%9C%E3%80%8B
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