斉風(せいふう)
雞鳴(夫を起こす妻/暗君を叱咤激励する賢妻)
鶏の鳴き声が聞こえた。
朝が明けたのだろうか?
いや、鶏ではなかった。
ハエのたかる音であったのだ。
東の空が明るい。
朝になったのであろうか。
いや、明るくなったわけではない。
月が輝いていたのだ。
羽虫がぶんぶんと飛ぶ。
あなたと共に寝床にあるのは
喜ばしいが、
朝のあいさつに出向いてこられた人が
帰ってしまうかもしれません。
私のせいであなたが憎まれるなど、
あってはならぬこと。
〇国風 齊風 雞鳴
共に夜を重ねたのち、そろそろアサがやってくる。今だ朝でなどないのに、些細なことを朝のきざしとして見做してしまうのは、まかり間違っても寝坊をさせたくはないという思いのゆえであろうか。しかし虫の羽音が鶏の鳴き声と重なるとは、ずいぶん雅やかな認識もあったものである。
〇儒家センセー のたまわく
斉は周の国が立った時、太公望=姜子牙にその封爵地として与えられた地! 古来より王らにとっての聖地とされる泰山を擁する、霊験あらたかな地である! だがそんな国を治める五代目の哀公は好淫怠慢であった! ゆえにその奥方氏は哀公を斯様に叱咤し、政務に滞りの生じないよう仕向けたのである! とは言え哀公はその諡通り、最終的には臣下よりの讒言が周王にもたらされ、その咎によってかまゆでの刑に処されたのだが!
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E4%BA%94#%E3%80%8A%E9%9B%9E%E9%B3%B4%E3%80%8B
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