終焉の少女
神凪
終わりが始まる前の話
とある時間、とある場所に、病弱な少女がいた。
その少女の名はリィエル。幼馴染みで親友のレインがいてくれたから寂しさという感情こそなかったものの、その身体は外で遊ぶことはおろか部屋から出ることもできなかった。
ある日、そんなリィエルを不憫に思ったレインは、車椅子を引いて彼女の部屋を訪れた。『流星を見に行こう』と。
2人は願った。リィエルが、他よりも強い身体を得られるようにと。それが全ての始まりになるとは知らずに。
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