警護遊戯 reW

02end.

「なんだったんでしょ、あれ。若い女性ばっかり」

「わたし」

「おっ。喋れたんですか」

「肩はいたいです」

「撃っちゃってすいませんね。協力的かどうか分かんなかったので」

「大丈夫です。あれは、友達の、ファンで。わたしのファンではないです」

「はあ」

「熱愛報道的な？」

「はい。いい迷惑です。彼とはなんにもないのに」

「またあ。そういっていきなり結婚とかするんでしょ。芸能人みんな嘘ばっかり」

「ライバル2。それは失礼だろ」

「ライバル1もさっき思いっきり上に乗っかってたじゃないすか。そっちのが失礼だろ」

「たしかに。すいませんでした」

「いえ。その。たすかりました」

「お？」

「あの、よければ、こんど、お食事でも」

「おお？」

「なぜ？」

「なぜって」

「ライバル2からコントロール。ライバル1が助けた芸能人にナンパされてます」

『うっそ』

『69からライバル1へ。まだ気象情報は必要ですか。ころしますよ』

「あ、ああ。ライバル1、任務完了（タスクオフ）。ありがとう。気象情報と日射方向、たすかった」

『わたしも行きますからね。食事』

『え、なに。課長も連れていってよ』