踊る
女は踊る 訳もなく
皆は群がり 脱げよ 開けよ 囃し立て
帯に手をかけ 見せ付ける
天よ 神よ 見ているかい
女は回る 手を上げて
吊るされた糸 よいしょ よいしょ 引き寄せて
はだけた着物も 一興と
海も 山も 欲しがれり
しゃらしゃら 鈴を鳴らしては
胸を出して 目線を落とし
腰をくねらせ 足あげる
しゃらしゃら しゃらしゃら しゃーらしゃら
しゃらしゃら しゃらしゃら しゃーらしゃら
私は巫女だ 言いたげに
布一枚を 待てよ まだよ 落とさずに
光が満ちる その日まで
濡らし 垂らし 踊るのよ
中の二乗 杏ノ鞠和 @anno_maria
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。中の二乗の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます