第2話
「起きて!!おにぃ!!」
頬を柔らかく小さな手で叩かれた。地味に痛い
これが俺山田太郎の朝だ。
山田太郎?地味すぎ誰となる俺だが
俺には絶背の美女の妹がいる。
ただいまその妹に叩かれたのだが…やっぱり可愛いと
兄の俺でさえ見蕩れてしまう。
そんな俺の顔を見た妹は
ペシッペシッとこ気味いい音でなおも俺を叩き続ける。
「あーもう起きたよ!!!起きました!!!」
と俺が言うと満足顔で妹は階段をかけ降りていった。
降りたのを確認して俺は自分の体を確認する。
これも最近の日課だ。
何故か見てしまうのだ。前まではこんな日課はなかった
だが親戚の家に来たあの日から何故か起きたら心配でしょうがないんだ。
とても長く深い怖い夢を見たようで……不安で不安で
だがその不安は直ぐに打ち消された。
ピンポーンピンポーン
「太郎くんいますか……?」
この声は!!
俺はすぐさま着替えその声の元へ行った。
大好きな彼女ゆりだ。
百合は2ヶ月前に引っ越してきた俺の面倒を見てくれ
俺はすぐに惹かれた。一目惚れと言っても過言ではない。
毎朝むかえにきてくれたわいのない話をする
とても幸せだ。不安なんて一気に消し飛ぶ。
そう思いたかったんだ。
心の隅に不安を置いてその不安を忘れようと思った。
この時の俺は本当に馬鹿だった。
大切な君 @rim_rim
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。大切な君の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます