同じプロットからお話を書く企画参加の掌編。これはすごい。地の文が物語の雰囲気を作り出し、淡々と進む中に人々の熱い生が描かれます。歴史好きさん、必読。
ともかくカッコいい短編です。古代中国に題材をとった短編ではありますが。今の世の書き手にも通じるものが屹立しています。「書く」ということにプライドを持つ。ときには、プライドが血を流すこともありますが、書かねばならぬものはあり、言葉は世に出ねばなりません。くそ、もう一度言おう。かっこいいぜ、こいつは!