第2話「考えろな。」

ほとんど宣戦布告に近い形の狙撃を受けた末木まつぎ きょう

やる気ないことを伝えたが。

「良かったらこの場でどうです?」

新入生の代表が伝えた。

新入生達からは、マジか!?、あいつなら。とかがちらほら。

しかし、在校生達からは何もない。


「僕は新入生の中で1番です。学年ランク1位。中学の時も全国1位でした。柏木かしわぎ あおいです。」 

「お前さ、この学園のランク付けって知ってる?」

話題を変えつつ質問する。

「魔力と魔法属性です。」

「そう。。」

続ける京。

「炎属性の魔法は属性カースト最下位に値する。それが俺なんだが。んで、魔力も平均以下ときた。そして、魔法騎士。そんなん最下位になるよな。でも。」

おもむろに、周りにある刀を抜いた。同時に複数な剣、刀が浮遊している。

「魔法具がおかしかったら?」

魔法具自体、基本は1人ひとつしか扱えないのが普通だ。しかし、京は複数の魔法具を操っている。

「それがあなたが最強と言われている由縁ですね。ならこれは!」

葵は照準を合わせる。

「乱雷弾!」

先ほどとは比べものにならないくらい弾数がとんでくる。

「だからぁ、食らわないってぇ。」

京は話しながら魔法具で薙ぎ払っていく。


(あの人の魔法具の数は8。なら9発、いや10発以上撃てば!)


葵の思った通り剣、刀は弾1つに対して1本で応戦している。撃たれた合計11発の弾は3発だけ潜り抜けきょうの元に辿り着く。

「これなら。いけ、、、。」

「る。と思ったか?」

京は飄々と話す。

「甘いなぁ。甘すぎるんよな。」

「新たな、、、3本。」

「じゃあ、こっちの番か。」

魔法具を一度しまった京。

「来い。」

その言葉とともに一気に現れた。その数30本以上。それは異質で異常。

新入生達は自らの固定概念を覆されていた。

葵もその1人。

「炎属性はだけが最下位なんだよ。それ以外は?」

「そんなのないです!聞いたことがない。」

「まぁ、そうだよな。公表されてないからな。」

そう言うと、パンっと手を叩く。

「ここにいる新入生は感謝してくれよ。初めて見る光景に。」


!!」

京の魔法具は1本1本が蒼く燃え始めた。


「青い炎。」

葵は目の前に見えているのが本物かどうかもわからない。

「蒼炎は燃えたら、そこら辺の水属性の魔法では消せないから気をつけろよ。」

その言葉と同時に指差した。

蒼炎雨そうえんう。」

剣、刀は一気に上に上がり葵の上で止まり降り注ぐ。雨のように無慈悲に。

壇上は煙まみれ。新入生達からは悲鳴と怯えた声。


「威勢もいいし、センスもいいな。」

京は続ける。

「でも、喧嘩売る相手は考えろな。」

魔法具は葵の周りに突き刺さっている。つまり、無傷で終わらせた。

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DeeP BlacK -深黒- @Ri_nE

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