DeeP BlacK -深黒-
@Ri_nE
第1話「やる気ないし。」
魔法と武器。この世界では生を受けた子ども達は得意属性を持つ。それは遺伝。もしくわ、、、覚醒遺伝。
そんな世界では才能を伸ばす為の学園が各地にある。そして、この物語は日本随一の学園にいる青年の物語。
「先輩方。私達、新入生はあなた達を殺す気でいくのでご指導の方、よろしくお願いします。」
新入生の挨拶が終わり、入学式も終盤になっていた。在校生達は真剣に聞き、新入生のある程度の力量を測っている。
ある1人を除いては。
「ふわぁあ。眠すぎる。授業ないのはいいけど長すぎるわ。」
大あくびをし、なかなかの声量でボソついた。だが、話は続く。それは彼がまた寝ることに繋がっていた。
壇上で挨拶をしている新入生は彼の存在を見つける。次の瞬間。
「来い!」
新入生の手には武器である狙撃銃が現れた。
「雷弾!」
発射された実弾には電気を帯びている。
その弾は目に見えない速度であくびをしている彼のもとへ向かった。
彼の周りの在校生は武器が出た瞬間に移動し、誰もいなかった。
「あくびとはいいご身分ですね。先ほど、殺す気でいくと言ったはずですが。」
新入生は銃口の先の煙に向かって言い放った。
煙の中には、椅子に座っている彼がいた。
傷一つない。尚且つ、寝ている。
その姿を見て驚く新入生一同。
しかし、在校生は当たり前のように見ていた。
「あれが噂の魔法具ですか。」
寝ている彼を守っているのは複数の剣、刀であった。彼を囲むように浮いている。
「学園最低ランカーにして、最強の魔法剣士。高等部2年。末木
「威勢のいい新入生が入ってきたのは、いいけどさぁ。寝てる相手に撃つのはどうかなぁ。」
京は少し話し始め、少し目を開けた。
「まぁ、そういのは嫌いじゃないけど。」
と言うと、指を鳴らした。
パチンッ!
「流石です。」
壇上の新入生は四方から剣、刀に囲まれており身動きが取れない。
魔法具をしまった。これは降参の合図。
それを見た京もしまった。
そして立ち上がり、アドバイスをした。
「ここにいる在校生は君達みたいな新入生には殺されないから安心してください。強いので。でも!」
新入生達は呼吸をするのも忘れて聞き込んでしまう。
「俺は狙わないで。やる気ないし。」
その一言で何かが崩れ始めた新入生一同。
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