書くことの効果

 まず、文章を書くことで、自分の気持ちがわかる。客観的に自分をみつめることができる。


 今日の場合私は「なんか胸がもやもやするな」と感じていて「私のうつ病日記」にまず、そのことを書いた。書くことでこのもやもやが消えるのではないかと思ったからだ。


 でも、それを書いてから「どうしてもやもやするのだろう。このもやもやをなくしたい」と考えること自体がぐるぐる思考であり、脳に良くないと気づいて、そのことをまた「私のうつ病日記」に書いた。


 書いているうちに、だんだんと本当の問題に気づいていく。書くことで胸のもやもやは消えない。それでも、読んでくれる人がいることで、少しもやもやがまぎれる。


 そして、私の考え方の癖のようなものに気付けた。それは、不快な感情が心に湧いた時、それ

をすぐに「なくしたい」と思うことだ。「もやもやをなくしたい」と思っても、脳がもやもやを作り出しているのだから、なくす方法はない。それを「なくしたい」とこだわることが、ぐるぐる思考、マイナス思考につながって、穴に落ちて、調子が悪くなる。


 今回は二度にわたって、「胸のもやもや」について書いたことで、自分が「どうしてもやもやするのだろう」「どうしたらもやもやをなくせるだろう」というぐるぐる思考をしていることに気付けた。


 これは書くことの効果だろう。


 これを、書かずに、頭の中で何度も考えていたら、ぐるぐる思考の穴に落ちてしまっていたに違いない。状態も悪くなっていたと思う。


 文章にすることで、自分を客観的にとらえ、胸のもやもやをそのまま受け入れて、あれこれ考えを巡らせないようにできた。


 心に芯を持って、強い気持ちで、自分と主治医を信じて、前向きに進むことができた。


 うつ病の患者は、どうしても頭の中でぐるぐると考えてしまうことが多い。それで、調子を崩すことが多い。


 でも、文章を書くことで、自分を冷静に見つめて、何とか調子を崩さないように気を付けることができる。


 文章療法とでもいったらいいだろうか。


 それが読まれれば、なおさら、快感があって一石二鳥だ。


 読んでいただきありがとうございました。


 


 

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ゴーストライター 有間 洋 @yorimasanoriko

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