フィクションに救われるから現実に救われるへ

 私は、本も漫画も好きである。そして、ドラマや映画も好きである。


 例えば「ハイキュー!!」という漫画が好きで、単行本は全部持っている。DVDは第1シーズンは全部持っている。


 子供たちと暮らせなくなって、独り暮らしをするようになって、私は何度もこの「ハイキュー!!」を見て自分の心を慰めた。勇気をもらった。同じシーン、同じ台詞。でも、毎回そこで感動する。


 私はそうやって、いろんな作品で自分を癒すことで生き延びてきた。


 私の中に「死にたい」という気持ちがまだあった時は、いろんな作品を見て、生きる希望を探した。現実にはない希望を、フィクションの中に見つけて生き延びようとした。


 「死にたい」という気持ちがなくなった今、私は「来春に働く」という目標を希望にして日々過ごしている。フィクションではなく、現実の中に希望を見出して、生きている。主治医から「働くのは来春」と言われたからだ。


 今は、こうして書くことでもまた、希望を感じている。読んでくれる人がいるからだ。


 フィクションで無理やり、つらい現実を生きていた頃とは違う希望である。


 そして、その希望は、勇気になる。


 読んでくれる人の数だけ、勇気になる。


 いつか、働けるようになって、笑顔の自分に出会いたい。


 それまで、笑顔で過ごしたい。


 たった1人の読者も勇気になる。


 カクヨムは創作の場であるだけでなく、人に希望を与える場でもあると、私は思う。


 読んでいただきありがとうございました。


 


 


 

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