応援コメント

虹の谷」への応援コメント


  • 編集済

    「最も優れた一名」は、初めから決められていたのですね。館内アナウンスも伏線だったとは……。

    助けを求める声に再起する場面が好きです。ニコラスさんの文章(特に戦闘場面)を読むと、画だけでなく、映像化した場合のカメラワークまで想像することができます。

    今回で言えば、海中で縮こまる龍弥さん(クローン)を映していた所から、
    「直後、灼熱が陽を落として、無明の海に昼を喚んだ。」の一文でカメラがグッと引いたように感じました。
    漫画だと、ここは丸々1ページか2ページ使った魅せゴマになるのでしょうか。文章なのにすごく「画になる」、そんな印象を抱きました。
    (でも、『我ら皆死を畏れ』が小説だからこそ、一つの描写にここまで想像を巡らせることができるのだと思います!)

    ニコラスさんのように、
    何を見せたいのか、何(なに)で魅せたいのかが伝わってくる文章を、僕も書きたいと思いました。

    作者からの返信

    椎人 様
    いつもたいへんお世話になっております。
    本作は熱をテーマとしており、指摘していただいた通り、バトルシーンのカメラワークをすごいなんかいい感じにうまいこと視点誘導できるように、うぉおおおおなんとかなれー-ッ!!!! という思いで書いております。カメラの引きも意図したもので、くみ取ってくださって本当にうれしいです。椎人さんの作品は私のやりたい放題にはないリアリティーの質感が魅力なので、いま書いている短編三つくらいを始末したら、また見に行かせていただきたいとおもいます!

  • 思わず「こんなところで死ぬんじゃねぇ!」と叫びたくなるけれど、しかし、そんな読者の叫びを打ち消すほどのアーチストの絶望が伝わってきて言葉を失いました。「戦ってきた結果がこれかよ」という失意のどん底にあるアーチスト。誰のために、何のために戦ってきたんだよと虚無に堕ちる誰でもない誰か。――そんな彼を鮮烈に描き上げるニコラスさんに、その凄まじい熱量に、今回も圧倒されました。

    作者からの返信

    天秤 様
    いつもお世話になっております。
    死にたくなさのために泣きながら戦って欲しい、がテーマの一つになっている作品ですので、主人公がとってもしょんぼりする機会が多いです。(´;ω;`)。ただ、大きくたくさんしょんぼりさせているので、しょんぼり具合をしっかり描けるように頑張りました! パワー!! いつもみていただいて、ありがとうございます。これは泣きたいことなんですけど、次話のサブタイトルが永遠に決まりません。

  • 奇跡館の全貌すら明らかに。龍弥君はワザと心弱く作られていたというのが、もう畜生の所業過ぎて……これが人間のすることかよォォォッ!
    (゚Д゚)

    でも、龍弥君じゃない彼は、立ち上がりました。ただ「助けて」の声に反応できた。それだけで。ああ君はそれだけで良いんだよッ!!!

    作者からの返信

    沖田 様
    いつもお世話になっております。
    ファイアー―!!! 主人公が主人公らしいことをするとろくな感じにならないのだ……。見て下さりありがとうございます。皆嶌龍弥ではないひとが無理矢理頑張らされるお話です。がんばえー! まけるなー! それいけー!

  • ごきげんよう、そうか、まさしくタイトルの通り、死を畏れた人類が、過去の過ちに気付くことなく切羽詰まって繰り返した愚行が、今の龍弥さんなのですね。
    そして再び過ちは繰り返されての奇跡館脱出行へと繋がるのか。
    そんな絶望しか呼び覚まさない記憶に纏わりつかれた龍弥さんを庇って海に落とした已愛さん、彼女は本当に彼を助けたかったのか、それとも楽にしてあげようと思ったのか。
    海底で、龍弥さんが襲われたのかと思いましたが、鶴の両翼とあって、ああ、読み違えていたと気付きました。
    絶望の果て、龍弥さんことアーチストの悲鳴にも似た咆哮だったんですね。
    彼の真っ黒な絶望をあざ笑うような、虹というタイトルがなんだか、悲しいですね。

    作者からの返信

    おだ 様
    いつもお世話になっております。
    本当にあなた様の読む力にはいつも圧倒されております。実は、已愛が突き落とすシーンは、改稿前では已愛が龍弥もどきくんを背後からナイフでぶっ刺すシーンでした。人格がイカれたようなことを口走ったので、私があなたを助けるにはもうこれしかないみたいな判断をして、殺しに行く予定だったんです。が、後のシーンの都合もあって助けるには助けるシーンに変わりました。本当に読み取って頂いてビビり散らすどころではない。
    タイトルを「虹の谷」にしておりますが、これも已愛のテーマとして置いておりまして、とうとう回収することができました。虹の谷は、エベレストほか高山において滑落死した登山者たちが積もっている場所のことを指します。登山服は目立つようにカラフルなので、それらが滑りやすい凹地形のクレバスに転がり落ちて、虹色の谷のように見えることから付けられました。
    これでようやく三章後編で最もお見せしたかったハイパー火力シーンが見せられます。おだ様に観ていただくのに相応しいものになるように頑張りましたので、どうかよろしくお願いいたします。