第8話
ショッピングモールに並ぶ店はどこも閉店だったが、ここは今日も経営しているようだった。店内に都古が入ると、生暖かい空気とともに刺すような視線を感じた。この前来た時のように若い女——決して話に聞いた老婆ではない——がレジで座って都古を見ていた。顔を覚えられているのだろうか。それとも、また別の理由のなにかがあるのだろうか。黒い前髪の間から覗く瞳と目が合う。「こんにちは」と都古は挨拶をしてみるが、彼女の方は目をそらして、レジスター横にあった本を読み始めてしまった。特別、彼女の態度に不快感を覚えたわけではなく、むしろ、何故だろうか、彼は彼女らしいと思った。
適当な食料を買いあさってしまおう、と思って棚の方へ行ってみると、思わず「おや?」と声を出してしまった。つい先日並んでいた食料品は、嵐でも過ぎ去ったかのように、まったく空っぽになってしまっている。おそらく、都古と同じことを考えていた人間が他に数人いたのだろう。都古はその様子を見て思わず苦い顔をした。それから少しばかりの焦りも感じ始めた。ブリザードが来るという話は前々からされていたのに、どうして食料品の買いだめをしよう、なんて大事なことを、この時までまったく考えなかったのだろう。足元のカゴにバナナが一本だけ置かれている。カゴの隅には「Buy 1 Free1 !」(一個買えば一個無料!)と書かれた張り札がされていた。こんな虚しいことってあるだろうか。一個買っても、もう一個がどこにもない。三本残っていたのなら、三本とも持って行ってしまえばいいのに。あるいは——どうせ入荷するのは偶数個なのだろうし——一本買ったならば、おとなしく無料の方も受け取ればいいのに。深いため息を吐いて、都古は余り物を手に取った。
「それだけですか?」
突然、話しかけられた都古は思わず肩を震わせて後ろを振り返った。レジに座っていたはずの彼女が自分の後ろで、呆れるような顔をして立っていた。彼女はすこし思案したかと思うと、顔をしかめて「ついてきてください」と低い声の調子で話すと彼女は都古をバックヤードの方へと連れ出した。蛍光灯で照らされたやけに明るい店内とはうってかわって、肌寒く、薄暗い。まるで人工的に掘られた洞窟のような場所だった。ラックに積まれた段ボールが数個並んで、部屋の隅には寂しげにデスクが置かれている。
「これ、持ってレジまで来てください」と言って彼女は段ボールを一箱渡した。都古がそれを受け取ると、見た目よりもずしりとしていることに気がつく。表面には有名な食料品メーカーのロゴが描かれていた。いいのか? と彼女に聞く。
「それ、ブリザードが明けて、営業再開する時に店頭に陳列する商品です。ブリザードが明けたとしても、トランスポーターがすぐここまで商品を運び込むことはできませんから。だから廃棄する商品を渡すとかではないです。はい、どうぞ」
そう言って彼女は段ボールを持ち上げて、前に突き出す。中から色とりどりのパッケージが顔を覗かしている。都古は慌てて手を振るような仕草をする。
「ちょっと待ってくれ、そこまでしてくれなくても。つまりそれは『今売るべきではない商品』ってことだろう。それって問題じゃないのか?」
「別に、問題はありません。早く売るか、遅く売るかの違いでしかないですから。
だから、ほら」
「でも、君は俺にそこまでする義理はないだろう」
彼女はしばらく考える様子を見せた。じりじりと蛍光灯が鳴っている。それは、彼女の顔を、ちょうど半月のように、暗い影を落としていた。返ってきた言葉は、思考時間にしてはあまりにもあっさりとしていた。
「困った時はお互い様ですよ」
その言葉に都古はすこしだけ引っ掛かりを覚えた。けれども、その引っ掛かりを言語化することはできないで、彼女が促すままにバックヤードから追い出され、会計を済まされて「さようなら」と無愛想な別れの言葉を告げられた。そしてそれ以上会話をすることなく、都古は厳しい寒空の下へと戻っていった。両手には缶詰の箱とバナナが一本だけ。彼女が親切なのか、冷徹なのか都古にはさっぱりわからなかった。受け取ったものを抱えながら助手席を開こうとしたら、そこには先客がいた。アカーシャから貰った象の置物を車のダッシュボードに移動させてから——それが必要なのかはわからないが——段ボールにシートベルトを回すように付けてから、象の置物を段ボールの中に入れた。
次第に強くなりゆく雪の中、車を走らせながら都古はなかばぼうっとしていた。なんだか今日は貰ってばかりの日だったような気がすると回想する。ガタゴトと隣の段ボール箱が揺れ動いて音を鳴らす。あのコンビニエンスストアの彼女の名前を聞きそびれてしまったことをぼんやりと思い出した。聞き間違いでなければ「困った時はお互い様」と言っていた。
「それは……俺が彼女を一度助けたことがあるということだろうか?」
都古は吐き出すように自分の違和感を言葉にした。けれどもそんなはずはない、と都古は自分で自分を否定した。彼女と出会ったのは数日前がはじめてのはずだ。だから、あれはただの言葉の綾でしかない。車の空調が効きすぎているのだろうか、都古の首筋から汗が流れる。そう、あれはただの言葉の綾だ——だなんて、なんて理性的な判断だろうか!
自分は自分が記憶喪失であると、知っているはずなのに。都古は自分がおかしな笑みを浮かべていることに奇妙な感覚を抱いた。いったい、どれを信じれば良いのだろうか。都古の中には「自分の中でなにかが欠落していて、それはおそらく記憶だ」という意識があった。けれども、アカーシャをはじめとする周りの人間全てが、それを面白くないジョークと捉えている。自分が突然前触れもなく狂人になったか、周囲の人間全員が結託して自分にいたずらしているようにしか思えなかった。
自宅に着いても都古はそれについて考えていたせいで、なかなか車から出ることができなかった。自分がおかしいか、自分以外がおかしいか、という果てのない議論によって思考は行ったり来たりをする。しかし、その答え合わせをいったい誰がしてくれるというのだろうか。最終的に都古は「こんなことで悩むなんて、時間の無駄だ」と、無理やり結論づけて車のドアを開けた。
部屋に戻っても、亡霊はいなかった。空っぽの部屋にアカーシャから貰った象を置くと、確かに少しだけ賑やかになった気がした。冷蔵庫の前に段ボールを置くと、椅子に座って一息吐いた。外はすっかり真っ暗になってしまっていた。雪が吹き荒れる。部屋の光に照らされた雪粒が現れては、風とともに消え去ってしまう。都古はゆったりと腕を組みながら、その様子を眺めていた。これから、何をするべきか、ぼんやりと考えていたのだ。けれども、気分は能動的よりもむしろ、受動的だった。自分の置かれている状況を好転させてくれる何か、を待っているような、そんな気がした。
具体的に言えば、都古は——自分ではっきりと認めたくはないが——あの亡霊が現れるのを待ち望んでいたのかもしれない。彼女は都古の知らないことを、おそらく知っているだろうし、少なくとも、今の状況を変えるためには亡霊の存在は不可欠ではないか、と疑っていたからだ。しかし、一時間、二時間待っても亡霊は現れなかった。椅子に座りながら、仮眠さえしたというのに、夢の中にだって彼女はいなかった。ないもの探しに夢中になった結果、時刻はすでに夜の十時を回ってしまっていた。飢餓感が彼を起こす。夢の中にいたつもりだった彼だったが、肝心の夢の内容など、ひとつとして覚えていなかった。古い記憶をあてどなく彷徨うものだった気がするが、それらの記憶はおそろしいほどにブラーされていて、確かな輪郭をなぞることができなかった。朝と比較して、吹雪の様子はすっかり勢いを強めている。ちょうど「今夢の中に入り込んでしまえば、二度と目覚めることはないのかもしれない」という恐怖と同じように、この吹雪も、二度と明けることはないのかも——という不安が都古の胸にはあった。
右から左へと自分の気持が移ろっていることに気づき、都古は深いため息をついた。まるで迷子の子供のように、自分が今なすべきことがわからないでいる。そのくせ、妙な悲観主義に鎖で繋がれてしまっているのか、遠くまで飛躍することができず、同じようなところを右往左往してしまっている。
落ち着けよ、都古。と彼は彼に言ってみる。自分が一番求めているものはなんだろう?
それは自分の失ってしまった記憶を追い求めること——そもそもそんなものがあることについて、亡霊を除けば誰一人として保証していないが。
あるいは、それは地球の全球凍結を回避することだろうか——それを成し遂げるには、都古はあまりにちっぽけだったが。そもそも、自分はそこまで自信過剰ではない。その意識はあくまでヴィレッジで生活する人間によって共有された意識であって、自意識的に生まれたものではないから、それが「自分が一番求めているもの」というのは不適当のように思えた。では、やはり記憶だろうか? 都古は白湯を飲みながらそんなことを考える。そのようにして彼の思考は終わらない螺旋を描いていた。その螺旋は質の悪いことに中心にある真理、真実、真相というものから遠ざかるように描かれるものだから、時間をかければかけるほど、彼の思考は散逸していた。
都古は舌打ちすると、パソコンを起動し自分の研究を進めた。この吹雪が氷床生成に大きな影響を与える、と考えることができるほど、ことは単純ではないが、都古は計測グラフと航空映像を見なければ、なんだか自分の気が収まらなかった。おそらくだが、自分はこれを一種の精神的支柱として捉えているのかもしれない、と彼は考えた。たとえ「自分が一番求めているもの」が何かわからなくとも、自分についてよく知らなくとも、観測と考察さえ行えば、すくなくとも自分は——それが非常に未熟なものだとしても——「研究生である都古」でいることができる。けれども、自分がある役割を得ていることに、はたしてどれだけの意味があるだろうか? 「何者でもない都古」と「研究生である都古」、つまりペルソナを持つか、持たないかについて、そこに実質的な差は無いように感じていた。そうでなければ、今、このパソコンの前に向かう自分に対して抱く虚無感に説明がつかない。
「酔っているな、自分に」と彼は自己嫌悪に陥る。
薄々気づいていたことだったが、都古は、打算的に研究に没頭していた。研究生であることで、「地球の全球凍結を回避するために行動をしている」という大義とペルソナを得て、それを使って自分の空虚を埋めようと苦労していただけだった。自分の形を探れ、と亡霊は言った。もしそんなものがあるとするならば、それはきっと空洞を有しているのだろう。
突然、自分の研究がとんでもなくくだらないもののように思えて、都古はデータの解析画面をそっと消した。それから惰性でゲームを始めた。惑星を育てるシミュレーションゲーム。学術的観点からの正確性はともかくとして、シミュレーション画面に映る惑星は、見る人が見ればうっとりするほど美麗だった。しかし、それは突然、奇妙なロボットに遮られる。都古はそのキャラクターを知っていた。間抜けで気さくなオンボロロボットで「スクラップ」というあだ名がつけられている。姿が四角い鉄の廃材(スクラップ)のようだからだ。
「チワワを飼おう! チワワを飼おう!」
突拍子もない発言をするスクラップを都古は頬杖をつきながら見ていた。
「すみません、間違えてしまいマシタ……。『宇宙を分かろう!』と言おうとしたのデスガ、語感がなんとも似ていマシテ……」
そんなに似ていないと思う、と都古は思った。けれども、会話しているわけではないから、もちろんそれを実際に口に出すことはしなかった。
「ちょっとー、スクラップ! またイカれちゃったの?」
ちょっと間の空いた、すこし幼さの残る声とともに少女が現れた。緑色のツナギを着ている、日焼けした黒髪の少女。彼らはこのゲームの水先案内人ともいうべき存在だった。はじめてプレイするプレイヤーに対して、このゲームの目的と、その目的を達成するために必要な手段を提示してくれる。いわば、チュートリアルのような存在だった。問題はそのチュートリアルがゲームを起動する度に繰り広げられること、そしてそれは途中で飛ばす、スキップしてゲーム本編から始めることができないことだった。
「巨大なワワワワワワーンを形成するノデス! さすれば道は開カレン!」
この後の展開を知っている都古は「ワワワワワワーン」が何を意味する言葉か知っていた。
ハピタブルゾーン。とある恒星から放射されるエネルギー(たとえば熱や光)が生命の発生、維持に相応しいとされる、恒星からの距離のことを指す。このゲームのなかでは、このハピタブルゾーンのなかにある惑星が大きければ大きいほど、結果的には惑星から惑星の間をもつなぐ巨大な生態系を想像することができる、という。
「でもスクラップ、その『ハピタブルゾーン』を形成するには、どうしたらいいの?」
「簡単なことデス! 『ワワワワワワーン』内にたくさん惑星を配置しまショウ!」
「はーん、なるほどね!」
全然答えになっていないのに「なるほどね」とはいかがなものだろうか。そもそも、巨大なハピタブルゾーンを形成する、だなんて簡単に言うけれども、と都古はこのセリフを聞く度にため息を吐きたくなった。ディスプレイはチカチカと点滅し、箱型のロボットと日焼けした少女が体を揺らして笑う。
このゲームの製作者はハピタブルゾーンを「生物が生存可能なエリア」と誤解しているのではないだろうか、と都古は勘ぐっていた。厳密な定義は門外漢の都古にもわからなかったが「生物が、生存・発生するのにもっとも重要とされる水が地表面に存在することができる恒星からの距離」を指している。だからハピタブルゾーン内の惑星でも生命が存在することが難しい惑星は存在する——惑星間で生命の交流が可能になるほど複雑な生命体となれば、なおさら。現にこの自分が住む惑星だって地表面に水が存在するものの、宇宙に飛び出せるほどの余力はすでに人類になくなってしまっている。だからこのゲームの大目標とする惑星規模の巨大な生態系の構成は非常に難しいのだ。
「では早速、惑星を作っていきまショウ!」
そして、困ったことにこのゲームも——現実的な問題を別として——難しいものだった。惑星ひとつひとつを手作りしなければいけない。質量、構成、大気、そういったものをひとつひとつ細かに設定しなければ、寂しげな暗黒空間がディスプレイ上に広がることになる。だからといって何も考えずに星を作ろうとしてもうまくいかない。都古は「あ」と小さな声をあげたと思うと、星は爆ぜてブラックホールと化した。それは、周囲の惑星を飲み込んで、成長してゆく。じきにこの銀河は暗黒に染まるだろう。
いったい何が面白くてこれをやってるんだよ、と彼は先輩に聞かれたことがあった。都古はそれについて何も答えることができなかった。面白いからプレイしているのは確かだが、「いったい何が」ということについては不確かだったからだ。言葉を濁しながら都古は「トランプでピラミッド作るようなものじゃないですかね」と答えた。トランプでピラミッドを作れるほど、都古の手先は器用ではなかったけれど、気持ちはきっとそれに似ている。
「チワワを飼おう! チワワを飼おう!」
スクラップがまた声をあげる。この致命的な欠陥に、ゲームの購入者は製作者にたいして文句一つ言わなかったのだろうか?
「ここだけの話、このゲームをプレイしているのは世界で君だけ」
「ここだけの話、それは嘘だ」
ふらりと現れた亡霊の言葉に、都古はやんわりと否定した。
「ふふ。人生に迷っているみたい」
誰のせいで迷っているんだ、と反論してやろうと口を開いたが、なんとなくそれは的外れのようがして、静かに閉じた。吹雪が窓を叩く。暖房は効いているはずだが、うっすらと寒ささえ感じた。こんな静かな時間に、自分の怒鳴る声はあまりにも不似合いだと都古はふと思ったのだ。その代わりとして、彼女にひとつだけ質問した。
「お前の正体は失くした記憶の中にある存在なのか?」
亡霊はにんまりと口角をあげるものの、何一つ言葉は返ってこない。
そんな彼女をよそに「たとえば、自分に「恩師」と呼んでも良いほど影響を与えた女性がいたとして」と都古は仮定して話を進めた。
「なんらかの理由があって自分は自分の記憶の中から彼女に関する記憶を失った、とする」
「なんらかの理由って?」
「そこは重要ではないんだ、今のところは。とにかく、お世話になった人の記憶がすっぽり抜けてしまったとして、『無い』ものを知覚することは難しいから、彼女に関してくっきりとした思考ができない。おそらくそこには『無くなった』という喪失感だけがあるはずだ。
でも、その穴を穴のまま生きて行くことはできない。穴が空けば、なんらかの方法で埋めようとする。たとえば別の人間を恩師として扱うとか、あるいは過食症のような行動を起こす。無意識が精神症という形で現れる。これまで多くの人間がそうであったように」
そこまで論説したところで、都古は次に続けるセリフに迷って言葉を濁した。でも、目の前の彼女に彼の意図は伝わっているようで「なるほどね」と、髪をいじりながら相槌を打つ。すべての物体は安定を求める。慣性の法則しかり、元素の安定同位体しかり。そして記憶を失った自分にとっての安定は、目の前の亡霊なのだ、と都古は思った。
「なるほどね」
「どうせ、当たりかハズレか、お前は言うつもりなんてないんだろうな」
「ふふ」と笑って彼女はごまかした。
「……けれども、それで?」
「それで?」
「そこから、君はどうしたいの?
「大局を見失っているよ。君が記憶を失っているとして、君の失った記憶が私の存在を担保しているとして——そんなことはほとんどどうでもいいんだ。おせっかいかもしれないけれど、『君はどうしたい?』ってことを整理しないと、何もできない」
「本当におせっかいだな。亡霊に人生について抗議される筋合いはない」
都古は虚勢を張ってそう答えるが、首筋には冷たいものが流れていた。まぶたを閉じて考える。言いたくないセリフが都古の口から吐いて出る。
「そもそもね、人生に変化なんていらないな。『どうしたい』なんてものは、俺にないよ」
それを聞いた亡霊は白衣のポッケに手を突っ込み、悪戯っぽく笑った。
「そんなに苦しそうな顔をしてたら、説得力なんかなくなっちゃうよ」
そう言って部屋の闇の方へと消えていった。くたばっちまえと、都古は小さな声で毒づいた。けれどもその一方で、都古は自分を直視せざるをえなかった。ブラックホールに飲み込まれてしまった銀河系はまさに暗闇だった。その画面が光を反射して、都古の顔を映す。
「無茶な惑星を作りすぎではありまセンカ? 『次こそ』うまくやりまショウ! まずは腕立て伏せ一万回からデェス! イチ、ニ! イチ、ニ!」
パソコンの電源を落とした。
「次こそ」人生の命題とやら非常に難しい。だから冷静に考えてみれば、彼女の質問に、都古が即答できるはずがなかった——はたして、本当にそうだろうか。「将来の夢は?」というありふれた質問に対して、都古は答えられる自信がなかったが、都古のよく知る人物らは、それになんともなく答えてしまいそうだった。アカーシャや先輩はもちろん、マダーでさえも。そう考えると、自分がすこしだけ、惨めに思えた。
発表によると、ブリザードは四日間続いたようだ。
消失少女 Sanaghi @gekka_999
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