第4話 救出
、、、!?助けて!!僕泳げないよ!!
僕は必死に助けを求めようとしたけど口に水が入ってゆく。うっ、苦しい、、、
「今行くぞ!!」ザボン!!
誰かが僕を助けに来た。もう僕駄目、、、息がもたない。僕は身体が重くなっていく感じを覚えた。多分水が入って溺れたんだろう。
多分僕今度こそ死んだかも。溺れちゃったし。
なぜか僕は浮いてる?そう思ったけど違った。誰かが潜って僕を引き揚げていた。
「おいしっかりするんだ。」
僕を誰かが水の中から引き揚げた。もしかして船長なの?
「心配したぞ。ただスポーってペンギンのくせの に泳げないんだな。泳げないのに飛び込む間抜けさがなおさら気に入ったぜ。」
船長は親指を立ててニコッと笑った。
そもそもさっきの言葉って褒め言葉なのか、ただ僕を馬鹿にしてるのかわからないんだけど。
ただ助けてくれてありがとう。僕はさっきから色んな人に助けてもらってるね。
流石に命の恩人につけられた名前を今更変えようなんて思わないな。
でも、僕が飛び込んだ理由って変なスポーって変な名前だったからだけど、、、まあいっか。
「船長大丈夫ですか?そもそもスポーを網で助けられましたよ?」
「咄嗟に判断できなくて、飛び込んだんだよ。スポーが死んじゃ困る。何か特別なものを感じてね。あとこっちの方がドラマティックで感動するだろ?嘘嘘冗談だよ、冗談。」
「なんか船長がそういう話すると嘘でも本当に聞こえるんですけど、、、」
「一旦スポーを俺の部屋で寝かせとく。彼の家はそこの段ボールで作れるだろう。」
「じゃあ僕がスポーの家を作るので、スポーの面倒を見ててください。さっきみたいにどっかいくかもしれませんから。」
「わかった。」
僕は船長に運ばれた。そして僕は横にされた。
「なんかスポーと気が合いそうなんだよ。俺ってそんな頭よくないだろ?スポーもさっき自分から海に飛び込んだだろ。泳げないのにな。だからなんか似ている気がしてね。」
えっ?僕が君に似てるって?
冗談は抜きにしてよ。
そもそも僕馬鹿じゃないし。
魚のうまい取り方だって知ってる。
飛び込んだのだって君が変な名前つけたからだもん。
僕は頭を横に振る。
「違うって?あはは。俺みたいに馬鹿じゃないって
考えてるな?ただ普通泳げないのに飛び込むことなんてしないだろ。って何で俺スポーに話しかけてんだ?まてよ?そもそも俺の言葉理解してるんか?さっきから頭横に振っとるけど。」
僕は頷いた。
「俺の言葉わかるんか!?だったらスポー頭ええやん。俺がただ馬鹿なんじゃん。」
僕は船長の背中をさすってあげた。
ペンギンと夏休み タキトゥス @pokcyhome128
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