第49話「今後のプランその2」
マッサージを終えた後、ジーナは晩ごはんの準備に行った。
ダンジョンマップをながめながら、今後のプランについて考えてみようと思う。
現在レベルは一つあがってしまって16だ。
低レベルクリアボーナスが狙えて、なおかつ経験値がうまい敵が出てくるダンジョンを選ぼう。
長い目で見るなら「魔法防御貫通」スキルがほしいが、今すぐとれるもんじゃないか。
メイジの次の職業の「ハイメイジ」になれば、魔法が狭い範囲攻撃化するスキルを会得できる。
威力が高めのウインドショットが活きてくるだろう。
風と雷だけだと土だと相性がよくないので、土か水かくらいは覚えてみようかな。
原作だとレベルに応じて魔法の習得数が変わるけど、属性別での縛りはないからな……闇と光だけは「ハイメイジ」にならないと覚えられないが。
最速レベル20になることを考えると、やっぱりスライム狩りがおいしいだろう。
『過去の栄光』を装備していけば余計にだ。
レベル20になってハイメイジになった後はどうするか?
まずは水魔法を覚えてみるか。
水は範囲攻撃が得意なのと、回復魔法もある。
今後時間が流れれば原作主人公勢も出てくるだろう。
そうなった時、ジーナ一人で無双を続けるのは苦しい。
俺ももう一人のアタッカー兼サポーターになっておきたいところだ。
まだ二年はあるけどな……。
戦力を増やしたいという考えはぼんやりとあるが、ラスターが信用できる味方なんてジーナ以外には一人もいない。
いっそ原作主人公たちのほうがよっぽど信用できるまである。
……最悪、王国サイドに亡命することを検討してもいいかもしれない。
どうせ帝国は滅びるんだろうからなぁ。
まあそれはまた考えるとして、現状について考えを戻そう。
水魔法と攻撃範囲化を覚えたら、水魔法に弱い奴らが出てくる「火のほこら」に入ってみようか。
「ファイアエレメント」に「火ネズミ」あたりが中心で出てくる。
ファイアエレメントは経験値がスライムより多く、火ネズミは「火ネズミの毛皮」「火ネズミの尻尾」がドロップとしていい。
「火ネズミのマント」「火ネズミのローブ」は原作ストーリーがはじまっても使える装備だ。
ジーナの装備も「火ネズミの帷子」を作れる。
アサシンだともう少しいい防具があるのでそれを入手するまでのつなぎ扱いになるが、火ネズミの帷子は売却価格も悪くない。
作ってしまっていいだろう。
そして低レベル踏破ボーナスのスキル「火焔の加護」をゲットしてしまおう。
「火焔の加護」は火属性のダメージを軽減してくれる優秀なスキルだから、早めに取りたい。
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