応援コメント

5-3、総力戦」への応援コメント

  • “総力戦”————なにもかも……総てのぶつかりあい
    そこには、“悪魔”も“友人”も“かつての宿敵”も関係ない
    ただその目的は、たった一人の……「いつも腹ペコ」の少女を救い出すため————

    彼はふと思う……「もし俺が、何かの物語の主人公だったらば」————
    そんなことはあり得ない
    「冒険譚」だの「英雄譚」だのと、そうした物語に取り上げられる人物は、なにがしかの能力・一芸に秀でており、また努力を惜しみなくしてきた者にのみ、後世で語られるべき栄誉を与えられる……。

    で、あるならば————
    ドブネズミの彼はどうだっただろうか?
    少し辛いことがあれば、面倒くさいことがあれば、率先して関わろうとしなかった彼が?

    だからこそ、かつてのPTからも見放され、脱退を余儀なくされ……

    そして出会った————「いつも腹ペコ」な少女と…………

    彼は未だ、気付いてはいない————
    自分が、一つの物語として語られるべき運命にあることを

    そして得てして、天上に住まう退屈人共は、そうした運命・宿命を操り

    退屈を紛らわせているのである……。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    そうですね。ラッドくんにとってイリスとの出会いはまさに自分の人生が変わり、主人公としての運命を歩むきっかけになりました。
    そうしなければ物語が始まらないので、私にとっては必然の出来事だったわけではありますが(笑)