応援コメント

4-10、夜明けを目指して」への応援コメント

  • 一度の勝利は得た―――が、しかし……それは、“勝利”そのものではなかった……。
    「出来損ない」の冒険者が、自分の“なにもかも”を賭けに出し、ようやく手に入れたもので、彼自身が“嫉妬”し、羨望していた強者を打倒すことはできた……

    しかし、それは―――彼の欲求の一部だったとはしても、少女の欲求……その場にいた者達の欲求……果てまたは、世界が欲求していることではなかった。

    悲嘆の魔女は―――総ての因果がこうなることを待ち望んでいた……
    悲嘆の魔女の、最大の障害―――それは、巡回処刑人そのもの……

    今や、己の最大の障害は、深手を負い……自分に抗することはできはしない。
    その事を、巡回処刑人から痛烈に皮肉られる、「出来損ない」の冒険者……

    そんな彼には、やり残した“欲求”があった―――“使命”があった―――
    しかしながら、彼は“なにもかも”を処刑人戦で賭け―――その上にはもう、賭けを上乗せさせるようなものは持ち合わせてはいない……

    だとて―――かつて“約束”していたことを守るため……
    最早彼に残されていたものがあるとすれば……

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    人間同士のいざこざが終わった後に、どうしようもない巨大な敵が出てくる展開が大好きなんです…
    力を出し切って、もう何も残っていない状況で敵を見上げる絶望感。だけどおっしゃる通り、ラッドくんには使命が残っているので戦い続けるしか道はないのです。