お互いに抱えたものを晒して、叩き潰しあってぶつかって、それで最後に残った強烈な愛に打ちのめされます。唯一無二な二人の関係が大好きです。
個人を個人たらしめる最もわかりやすいものは名だ。そして、名を呼ぶという行為は一種のまじないである。親しい、親しくなりたい、親しいのだと仄めかし、親密だと他者に知らしめたい。名を呼ぶだけで、…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(123文字)
悪いことをこんなに官能的に、酷いことをこんなに切実な祈りのように描いて、救われてこなかった人たちがお互いの魂のなかに生きていく意味を見つける、そういう物語だと思いました。本当に文章がいい。読む快楽が…続きを読む
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