おまけ 主要でない登場人物と動物

一話しか出てこなくても、例え台詞が少なくても、チョイ役の皆さんも居てこその物語です。と言うことで時系列的に登場順にまとめてみました。


ネタバレがありますのでご注意下さい。




***


財政院の同僚ニコラ、その他クロエと同室の皆さん

クロエが王宮財政院に就職した時の同僚たちで、気の良い人々である。クロエが司法に異動した後も折に触れて付き合いがあった。ニコラはクロエの先輩に当たるというのに頼りない。クロエに一番近い男の同僚ということでフランソワに目の敵にされ小動物男と呼ばれていたという少々気の毒な人。


フランソワの上司

彼の部屋の室長。仕事の面では誰にも平等で厳しい人のようで、次期公爵のフランソワのことをよく怒鳴って叱っているらしい。それでも実は部下として可愛がっているとのこと。無精髭を剃れと注意したフランソワに惚気のろけられ、部屋の皆さんも一緒にドン引きしていたのは有名な話。


フランソワ狙いの女性たち

クロエが時々職場で目撃していた。恋愛偏差値の低いクロエの目にも、彼女たちがフランソワに気があることが分かるほどあからさまだったらしい。


テネーブル公爵家の御者マルタン

彼はフランソワが初めてクロエを家まで送った時、庶民のごみごみした街中でも迷うことなくすぐに着き、フランソワをガッカリさせていた。流石公爵家の御者である。前作「子守唄」では名前はついていなかった。今作では活躍の場も多く、色々目撃している。


騎士団の稽古場で見学していた女性たち

鍛錬中の騎士たちに黄色い声を上げていた。特に彼らがシャツを脱いで上半身裸になった時には嬌声の音量も周波数も上がる。彼女たちのはしたない発言を耳にしてフランソワは興ざめしていたのだが……


黒いかぶとの騎士他、騎士団のマッチョな皆さん

黒兜の彼は割に経験を積んだ騎士で、騎士道大会でクロエの応援を一身に受けていたが負けてしまった。騎士の皆さんはフランソワに野蛮人だとか脳みそまで筋肉集団だとか酷いことを言われていた。要するにフランソワは嫉妬していたのである。


テネーブル家の馬丁リシャール

御者マルタンの息子。クロエ編には出てこなかった彼だが、実はフランソワのために結構活躍している。洗濯板のためにフランソワに協力していたのはもちろんのこと、王都新聞事件の時は元警護団勤務の経験を生かして役に立っていた。


フランソワの同僚や友人たち

フランソワも入れて合コンを企画していた。丁度そこにやって来たクロエに平民の可愛い女の子を集めろ、幹事をしろ、と頼んでいたが断られた。フランソワは自分が関係ないふりをしようと努めていたのだが……


テネーブル家の他の馬丁や庭師の皆さん

ある日休憩中にリシャールも加えてピンクチラシを囲み男子トークで盛り上がっていた。そのチラシをもらったお陰でフランソワは魅惑のアレを入手することができたのだ。


レオン、ポーレット・フォルジェ夫妻

ザカリーの実の両親。レオンは鍛冶職人で頑固で実直な人物である。実はクロエ一家のご近所さんだったのだ。あのレオン父さんのことだから、ガブリエルがりんごを彼の家に届けた後に誘拐されたと聞いて申し訳ない気持ちでいっぱいだったことだろう。


ルソー侯爵夫妻

ザカリーの養父母。庶民の家に生まれたザカリーを魔術師として育てるために養子にした。ザカリーとガブリエルのことをいつも見守る親切な夫婦である。


誘拐犯の男

クロエが働いていたよろず屋で彼女を見初めてストーキングを始めた怖い人。そして誘拐事件を起こす。前作「子守唄」でフランソワが統計を取っていた『抱かれたくないゲス男キャラランキング』で安定の上位を誇っていた「溺愛」の常習性犯罪者ジョゼ・シュイナールと「蕾」のモラハラ極悪夫ガスパー・ラングロワを圧倒的に押さえ、最後の最後で奴は彗星のごとく第一位に踊り出た。


蝙蝠こうもりふくろうさんたち

動物と意思の疎通が出来るザカリーが呼んで、クロエを襲おうとしている誘拐犯をやっつけてくれた。


王都警護団の皆さん

クロエ誘拐事件の時にフランソワの使いから通報を受け、すぐさま港の倉庫に出動。翌日事情聴収のためにテネーブル家やルソー家を訪れた。王都新聞事件の時もフランソワに協力してくれた。


辻馬車の御者 その一

クロエ誘拐事件の翌朝、クロエとフランソワが乗った一台目の辻馬車をぎょしていた。フランソワがクロエにキスをしようとする度に止まったり、故障したりで結局その馬車の中ではファーストキス決行ならず。彼のせいでは決してない。


辻馬車の御者 その二

一台目が故障したため、その代車をぎょしていた彼。クロエの家に行く前に回り道をして適当に走らせて時間稼ぎをしろ、きちんと舗装された道を通れ、と念願の初キッスを強行したいフランソワに指示された。そこでフランソワはやっと初めてのチューが出来、しかもクロエから鼻血ブーなお願いまでされてしまう。後でフランソワから心付けをたんまり貰えた。


フランソワの後輩女子

クロエが司法院に異動後、フランソワの部屋に配属された。あまりに男性同僚に媚びるので女性との職場の人間関係をフランソワにまで心配されていたほど。クロエとフランソワは巨乳ぶりっ子と呼んでいる。胸元の開き過ぎたドレスは後日ポリーヌさんに注意されたらしい。


クロエの先輩

クロエが異動になった司法院勤務。ある日クロエを送って行こうとして断られた下心ありありの男。同期で知り合いのフランソワを妬んでいるのか、彼には結婚願望はないとか、クロエはただ体目的に相手されているだけとかあることないことをクロエに吹き込んでいた。


王都新聞社の記者

貴族や富豪のゴシップや醜聞を狙って張り込んでいる。某貴族Mに頼まれてでっち上げの記事を書いたのだが、エレイン達の活躍によりその記事が日の目を見ることはなかった。M家と共にその行いに当然の報いを受けた。


テネーブル家の執事

公爵家の執事だけあって彼も優秀な人物である。でっち上げ記事事件の時にはフランソワの為に暗躍した。


辻馬車の御者 その三

クロエがフランソワの求婚を受けるためにテネーブル家へ行く時に乗った馬車を御していた。ラシーヌ川の橋でテネーブル公爵家の馬車に凄い勢いで迫られ、止まらされて何が何だか分からなかった。マルタンにそこまでの運賃と心付けを貰って上機嫌で帰って行った。


クロエとフランソワの子供達

夫婦は結婚後、長男フレデリックと長女クリステルに恵まれた。フレデリックは真面目で几帳面なところがクロエに良く似ていて、クリステルの方はしっかり者でませている、とフランソワは言っている。


クロエママの再婚相手とダフネの彼

クロエに続き、二人共幸せを掴んだ。苦労人のクロエの母親はクロエの婚約が成立したすぐ後に再婚。ダフネの結婚はその二年後と、おめでたいことが続くジルベール家だった。

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