第31話 雨と嘘

 雨の朝、目覚めると知らない女が同じベッドで寝ていた。昨夜の記憶を手繰り寄せるが、何も思い出せない。女は俺の動揺に気づくと、どうだった? 私、と訊いた。良かったよ、と答えると、女は嗤った。「やっぱり、あなたも私も、嘘つきね」

#140字小説

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百四十字の悲しみ shinozaki @towa71

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