第6話 ドール人形を肛門へ押し込む障がい者の男

社会福祉法人 楠木園が運営する障がい者自立ホーム 神無月で独特な知的障がい者の男が私生活を送ってた。男の名前は、陰田 卓32歳。

身長162センチメートル、体重70キログラム。

髪型は短髪ストレートヘアーで顔は普通。体形は肥満。

体重70キログラムの彼は株式会社 エンドレス工業でパート従業員として働いている。彼の就労時間は朝8時から夕方15時までの昼休みを除くと6時間労働。

彼の時給は800円で月収96000円に対して月収手取りが81000円。

残る15000円は健康保険・雇用保険・福祉会費・所得税などを差し引かれている。

通勤費15000円は会社が負担してくれてるので体調が悪かったり、不幸事がなければ週に5日通勤できる。

彼の場合は株式会社 エンドレス工業の給料の他に障がい者年金が2ヵ月13万円{1ヵ月65000円}もらえる。なので彼の収入は合計で月収が146000円になる。

彼は年齢が異なる6人の仲間達と共同生活しているが部屋は1人部屋。

世話人は毎日2人ずつ来るので掃除とご飯は問題なし。

一般就労で働く彼の生活費用は家賃1万円・光熱費1万円・雑費5000円・食費3万円ここまでは他の仲間達と一緒だ。

インターネット使用料6000円・スマートフォン代15000円・小遣い2万円・予備費3万円計126000円が彼の生活費。毎月2万円は貯金できる。

彼はパソコンでインターネットを利用しているのでインターネットの事には詳しい。そんな彼には神無月に入所してからはまってる事がある。

それはネットオークション。

彼はネットオークションで物を買ったり売ったりしてるのだ。

彼がよくネットオークションで買う物はドール人形だ。

特に萌え系の女の子のフィギュアを買っている。

この日までに彼が集めたドール人形は100体ほど。

その100体の中に1体だけ糞まみれになってるドール人形がある。

人気アニメ ひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアだ。

ひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアはなかなかいい値段すると思いきや彼によると何と100円で落札できたとの事。

送料を含めても900円くらいだったというのでびっくりだ。

自立ホーム 神無月は倉野 又男支援員と沢井 ハズキ支援員が月に1回ほど宿直する。倉野支援員と沢井支援員は社会福祉法人 楠木園が運営する全自立ホームの管理や利用者の情報管理・お金の管理・利用者が大きな買い物をする時は手伝いをしている。とにかく支援員は毎日が忙しいのだ。

ここで本題、陰田 卓が持ってる人気アニメ ひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアが何故糞まみれなのか?答えは1つだ。

彼が柊 ひなこのフィギュアを頭から肛門へ突っ込んでるからだ。

彼が何故そのような事をしたかというと人気アニメ ひなこの夜の主人公 柊 ひなこが嫌いなわけではなさそうだ。

実は彼スカロト動画投稿にもはまってて仕事休みの日自分以外誰もいない時にトイレで柊 ひなこのフィギュアを頭から肛門へ押し込んでるのだ。

時には、柊 ひなこのフィギュアを頭から肛門へ突っ込んだまま糞を出す事も。

だから柊 ひなこのフィギュアだけが糞まみれになってるのだ。

今まで誰にも見つからずだったのは不思議でしょうがない。

というか誰も気にしないのかもしれない。

彼は動画投稿で小遣い稼ぎを試みてるが今の時点で1円も稼げてないのが現状だ。

でもネットオークションでは少しは小遣い稼ぎできてるようだ。

重太「卓おはよう。」卓「おはよう重太。」

卓と重太は年齢も一緒で大の仲良し。重太はエイ型事業所で働いている。

陽介「卓お前の部屋は人形がいっぱいあるな。どれか1つお金出すからくれよ。」

卓「陽介もネットオークションやってみる?おもしろいよ。」

陽介「俺らは一般就労じゃないから収入がちゃっちーんだよな。早く一般的な仕事がしてーよ。」陽介は一応卓の先輩。

陽介はビー型事業所で働いてるので卓と重太に比べれば収入は乏しい。

祐樹「よう、陽介と卓。お前達何話し合ってるんだ?」

祐樹はホームの中で大先輩。祐樹も一般就労なので結構稼いでる。

祐樹もインターネットをしてる。

卓「先輩、先輩もネットオークションやってみませんか?」

祐樹「俺はそんなのに興味ねえぞ。いや待てよ。最近はえ~品があるじゃねえか。ふむふむ・・ありかもな。」

智也「みんなおはよう。あれ、もうこんな時間か。やべーな。」

智也も一般就労。智也はホームから北へ200メートル先のスーパー垣田で店員として働いてる。智也は笑顔がとてもスマイルなのでお客に大好評。

彼らが共同生活してる自立ホーム神無月は5人が仲良く暮らしている。

自分の部屋の掃除は各自が行ってる。

夕方ごろはホームの全員がホームのくつろぎながら夕食を食べる。

この日の世話人は、大原 茜さん50歳と淡路 ゆかりさん55歳だ。

利用者と世話人との会話はよくあるが支援員と利用者の会話は月に1回程度だ。

陰田 卓は毎朝自転車と電車で通勤している。

朝が早いので仕事の日の朝は世話人に出会えない。

彼の株式会社 エンドレス工業への通勤歴は12年。

彼は12年間休まず仕事を続けてるのだ。

大原「陰田君、今日は仕事どうだった?」卓「今日は暇な方かな。」

大原「今日は暇だったのね。」卓「明日からが忙しくなるよ。」

淡路「残業がある時は電話してね。」卓「分かってる分かってる。」

祐樹「僕は明日確実に大残業だから帰るのが夜8時か9時くらいになると思うよ。」

淡路「まあ、安部君は明日大残業なの。」大原「あまり無理しないでね。」

ホームの中で大先輩である彼はこの年で55歳。

若者には負けんとばかりにばりばり働き続けた。

ちなみにホームの中で毎日帰ってくるのが遅いのはホームの中の大先輩である祐樹。祐樹はホームから西へ10キロメートル先にある江戸菅商店で働いている。

彼の普段の労働時間は朝8時から夕方15時までであるが、忙しい日は残業する事がある。夜中まで残業する事も偶にある。

卓は仕事休みの時またトイレで柊 ひなこのフィギュアを頭から肛門へ押し込んだ。彼は柊 ひなこのフィギュアが頭から肛門へ入る感触がたまらないらしい。

彼がトイレを使った後はなぜか異様なほどきれいになってる。

先輩達や友人は無言になってしまうほど。

柊 ひなこのフィギュアを頭から肛門へ突っ込んだ後は一応洗ってるが染みついた糞の臭いと色は取り切れない。この日の夕方トイレの事で話が盛り上がった。

この日の世話人は、早見 元子さん60歳と水戸 裕子さん60歳だ。

陽介「卓、お前凄く几帳面やな。」

祐樹「お前も几帳面になれよ。」陽介「みんなそんなに責めないでよ。」

智也「陽介が使った後のトイレは凄く汚れてるんだけど。」陽介「悪かったよ。」

ホームの中には2つトイレがある。

早見「そうよね、苅間君がトイレを使った後は尿が周りに飛び散ってるね。」

水戸「男性によくある事よ。苅間君できるだけ汚さないでね。」

祐樹「陽介、ちいとは反省しろ。お前のために世話人が苦労してるんだぞ。」

こうした会話が日常だった。

休日の前夜、卓は柊 ひなこのフィギュアをじーーとみつめた。

実はこの日の夜中に柊 ひなこのフィギュアが一瞬だけ瞬きした瞬間を見たのだ。

卓「今日の夜中に見たひなこのフィギュアが瞬きしたのは夢だったのかな。」

彼はとりあえず寝る事にした。しかし今度は柊 ひなこのフィギュアがすすり笑い始めた。〔フフフ、フフフ〕卓「はあはあ、なんか気味悪い笑い声が聞こえたぞ。」

彼はもう一度柊 ひなこのフィギュアをみつめた。

卓「やはり気のせいか。」フィギュア「気のせいじゃないわよ。」

卓「うわ~~、フィギュアがしゃべった~~。」

彼の隣の部屋は実は誰もいない部屋。事情があって・・。

祐樹「どうした卓、大声出して。んっこのフィギュアはやばい奴じゃないか。」

卓「ど、どういう事?」

祐樹「つまりこういう事だ。こいつはな人の心を操ってさ、時間をかけて体の中へ入って相当な悪さをするフィギュアだよ。ちなみにこのフィギュアはひなこの夜の主人公柊 ひなこじゃねえぞ。」卓「じゃあ、このフィギュアは?」

祐樹「卓、これからいう話は事実だから落ち着いて聞いてくれ。このフィギュアはな、今から20年前に事故で亡くなったモデル女優の倉島 ホノメのフィギュアだよ。このフィギュアには亡くなったモデル女優の倉島 ホノメさんの霊が取り憑いてるんだよ。このフィギュアは明日俺があの山にある小竹寺へ持って行く。

ホームの大先輩である祐樹から新事実を聞いた卓は魂が抜けたように倒れてしまった。翌朝彼はベッドで寝てた。ホームの中の大先輩祐樹は霊能力者でもあった。

問題のフィギュアは大先輩の祐樹が小竹寺へ持って行き対処してもらったのでこれで安心だ。この日の世話人さんは保田 由美子さん45歳と早見さんだ。

卓「おはよう、あれ祐樹先輩は?」保田「おはよう陰田君。」

早見「安部君ならご飯を食べて小竹寺へ行くと言って出かけたわ。」

しばらくするとホームの中の大先輩祐樹が帰ってきた。

祐樹「おはよう卓、例のフィギュアは小竹寺に引き取ってもらったぞ。」

保田「安部君は頼もしいね。」早見「安部君は霊能力者だからね。」

卓は当面ドール人形をネットで買うのをやめた。

彼が再びドール人形をネットで買い始めたのは半年後だった。

祐樹「これが本物のひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアだよ。」

卓「えっ、先輩が持ってたんですか。」

祐樹「これな、5年前に確か5000円で購入したんだ。アニメのひなこの夜は今でも人気やからな今ではプレミアがついて相当な額になってるかもしれないな。」

卓「ままままーじですか先輩。」

祐樹「よかったら俺が知ってる店教えたるけん卓、お前の今度の休みは何時だ?」

卓「えーとですね。今週の金曜日が休みですね。」

祐樹「俺も休みだ。なら金曜日な。」

卓は金曜日の朝ホームの大先輩の祐樹に連れられてフィギュア専門店広内へ。

祐樹「ここが俺が知ってる店さ。」卓「スケールがでかいですね。」

祐樹「だろう。」

卓は今度こそ本物のひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアを手に入れた。

購入額は1万円ほどで決して安くなかったが思い切って購入した。

この日の世話人は、大原さんと淡路さんだ。

夕方ごろ卓は買ったばかりのひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアを見せた。大原「え~~、これがひなこの夜の主人公 柊 ひなこのフィギュアなの。」

淡路「凄いじゃない。いくらくらいしたの?」祐樹「ジャスト1万円。」

淡路「そんなにしたの。」

卓はあの日以来ネットオークションであまりにも安すぎる人形は買わない事にした。また悲劇が起きるかもしれないから。










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汚人形「おにんぎょう」 コメディアンホラー西山 @3502

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