心なしか、妖精。

苔田 カエル

心なしか、妖精。

彼女がどんな風に微笑んで、

裾が優美に翻るとか、

頭の中で簡単に再現できるさ。


狂った世の奇跡で、

僕は彼女と歩いている。


でも、あの角で全ては終わる。

曲がり道に、去り行く彼女。

そして、真直ぐと続く僕の現実。



へっ?


そんな事あるはずないさ。

彼女はいつだって清々しい。

妖精がくしゃみしただけさ。



















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心なしか、妖精。 苔田 カエル @keronosuke3

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