試合時間01:00

本当に一目惚れというものをしてしまったのだろうか?なんだろうこの自分でもわかるくらい心臓が脈を打っているのを感じる。

なんだろうか、この次から次へとくるフェイントで抜かれて、点を決められたような、モヤモヤ感。

呉射高校2年A組霜上正斗16歳どうやら、 初恋をしてしまったようだ!

それから、色々と自己紹介していたけど

ずっとぼーっとしていて聴こえてこなかった。

体育館に向かい始業式が始まったがずっと集中出来ずホームルームの話も一切耳に入ってこなかった。

オレの目には転校して来たばかりの女を瞬きすることもなく、気持ちワルイくらいに見ていたのであった…


進之介「正斗お前、ずっと美人転校生のこと見てて、ヤバかったぞ。お前があんなにボケーっとしてるの初めて見たぞ?」


進之介にはずっと転校生を見ていたのがバレていたみたいだ。


正斗「いっ、いやちょっと寝不足でぼーっとしてただけだよ。ハッハッハ」

と、疲れてぼーっとしたと言い訳をし、わざとらしく目を擦ってあくびをする。


進之介「まぁ、いいや。有里ちゃんにもかまってやりなよ。そのうち不貞腐れて、ヤンデレになるかもよー笑笑。部活行くぞ。」

と訳のわからない言葉を放って、部活に行った。っとオレも行かなきゃ行けないと急いでベランダに出て部活バックを取りに出る。


???「すみません?霜上君でしたっけ?」

今朝聞いたような聞いてないような声の方向に目を向ける。


正斗「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーぁあ」

目の前には今朝一目惚れしてずっと見つめていたあの美女桜谷麗華がオレに話掛けて来たのだった。驚きすぎて、声が裏返りながら叫んでしまった。


桜谷「どうしたんですか?」

と、心配そうに訪ねてくる。

コッチがどのような気持ちで今いるかも知らずに。


正斗「いや、ちょっとビックリしただけ。 

それでどうしたの?」


桜谷「部活動の入部届を出したいのですが、職員室が、どこだかわからなかったので。教えていただけませんか?」


正斗「オ、オレが職員室まで付いていくよ!」

こんな可愛い子が廊下を1人で歩いていたら

この子が誰かに取られてしまうかもしれないという不安から慌てて出た答えである。


桜谷「よろしいのですか?ではお言葉に甘えさせていただきます。」

そう言うと、キラキラした瞳を三日月のようにして、ニッコリ微笑んでくる。

マジで天使だよーって思っていたらじっと

こっちを見ていた。

あれ?オレ今の顔に出てたかな?と考えながら、職員室まで案内する。


桜谷「身長大きいですね!何センチですか?」


正斗「184センチだよ。まだ伸びてるけどね。」


桜谷「えぇぇっ184もあるのにまだ伸びていふんですか」とオレの成長期について

すごく驚いていた。


そんなことを話しているうちにあっという間に職員室へ着いてしまった。


桜谷「ありがとうございました。おかげで入部届けが出せます。」と、一言お辞儀をして職員室に向かって行った。

彼女と別れたあともずっと心臓の鼓動は早く刻んでいった。

そんなことを考えるながら歩いて教室まで帰っていたら、

あれ?あの子何部入るんだろう?聞いとけばよかった〜という後悔の中、部活バックを持って、部活へと向かった。




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サラブレッドはいつでもライン内 白黒オセロマン @Takutoraman8

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