試合時間前半00:30
昨日は夜遅くに家に着いたので、朝は寝起きがあまり良くなかった。
顔を洗って、朝食を食べにリビングへ降りる
聖子「正、しっかり眠れた?」
正斗「いや、まだ眠いけど学校なんだよなー」
この人はオレの母親である霜上聖子である、
この人は女性であるのに関わらず身長が175センチだとか、ハンドボールはこの人がオレに全て教えてくれたと言っても過言ではない
何故なら、オレがDFが得意なのはこの人から鬼のフットワークを練習後義務付けられていたためDFが自然と得意になっていた。なんせ元全日本代表のDFのプロフェッショナルだったらしいからな。
拓弥「まぁ、昨日は割と頑張っていたもんなスピン外したのはちょっと笑えたけど」
正斗「ひどいなー本気出せば10点くらい決めれたし
拓弥「サイドで10点は普通に考えて不可能だろ。現にパスが来たのはシュート打った時だけじゃないか。」」
霜上拓弥この人はオレの父親で母親と同じく全日本選手だったそうだ。父親も身長こそ185センチあったが、世界では小さいほうだったらしい。父親は速攻が得意でそれで得点を量産して来たらしい。現在は高校の教師をしてハンドボールを県立高校で指導している。
自分の父を自慢するのもアレだが相当策士だおそらく指導力は日本でもトップレベルだと思う。色々な栄養素などの知識もあるため、色々と父親には世話になっている。
そして朝食を急ぎで食べ家を出る。今日から高校2年生かーと考えながら道を歩いていると
???「正斗君おはよう!」
正斗「あ、有里おはよう!」
コイツは小さい頃からなにかと一緒に居る幼なじみだけど、妹みたいな存在だ。オレが中学校の頃ハンド部に入ったら「私もハンドボールしたい」と言って女子部に入った。
高校からは男子ハンド部のマネージャーだ。何故かずっとオレのしたいことを有里もやろうとするのだ。まぁ気が弱いから自分ではあまり決めれないからオレのやることを真似ているんだろう。
有里「大会どうだったの?」
正斗「まぁ、楽しかったよ」
有里「ねぇ、なんでそんなにそっけないの私何か嫌なことしちゃってた?ゴメンね」
正斗「いやいやただ率直な感想を述べただけだよ。本当に何も怒ってないから」
有里「よかったー。正斗君に嫌われちゃったと思ったよ。」
正斗「お前さぁ、もう少し自信持てよ可愛い顔してるのに、もったいないぞ」
コレは別にお世辞でもなく本当のことである有里は可愛いい、幼なじみだからという訳ではなく、しっかり告白されてるしでも告白した男子達は全員玉砕していったそうだ。
有里「やった、正斗君に可愛いって言われたよ」
肝心の有里は何故か喜んでるし、なんでだろう。まぁ、女の子は突然喜び出したりするのかな?という疑問を持ったが、学校に着いてしまったので、まずはクラスは何組かを見ようと思う。
正斗「あれ、どこかな」
自分の名前がどこだか探していると有里がハッとした顔で
有里「正斗君と一緒のAクラスだよ。よかった」
そして、自分の名前を確認すると下の方に進之介の名前があるのを確認した。
クラスに入るとザワザワとしていて、あまり去年のクラスから雰囲気は変わらないなと少しホッとした。「一緒のクラスになれてよかったね!」などの声や「あの子だけクラス離れちゃったね」というクラス替え直後あるあるな声が聞こえてくる。
進之介「おはよう正斗!また同じクラスだな!ってか聞いたか?うちのクラスに転校生が来るってよ」
正斗「マジ!可愛い女の子がいいなぁ」
オレが妄想を膨らませていると隣から進之介が意地悪く笑って。
進之介「お前には有里ちゃんがいるだろうほら後ろ向け、睨まれてるぞ?」
後ろを向いたが、いつも通りの有里だった。
正斗「なんだよ、有里はそんなことしないし、有里との関係はそんなんでもないしオレの妹みたいなもんだよ。」
そう言った瞬間強く誰かに睨まれた感じはしたがきっと気のせいだろうと思ったので後ろは見なかった。
担任が気づいたら教室に入ってきて、席に着けというので、自分席に戻り静かに席に着く
担任は今年新任の船川先生だいかにも生真面目って感じの先生だな。しっかり授業は受けないとなと思い姿勢を正す。そして軽く先生の自己紹介が始まったがオレは転校生のことでずっとワクワクしていた。
船山「春休み明けでいきなりだけど転校生を紹介します」
クラスがざわざわとなる
???「初めまして、転校して来た、桜谷麗華です」
オレは彼女の桜色の唇と頬とキラキラとしている二つの瞳、1つ結びのサラサラの髪の毛に一目惚れしていた…。
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