第000頁「¢¢¢」
確かにそれはそこにある…
すぐそこにそれはある…
そこにそこはある…
それはそれである…
【短篇集(短)】¢製作秘話&作品解説¢
ここは、小説の中身を解説する場所です。
ここには、
ネタバレによる世界観の崩壊なども起きる可能性が高いです。
どんな理由でその話が書かれたか、それを知る覚悟がある人だけが画面を下にスクロールさせて、これを読んでください。
覚悟がない、取り敢えず興味がない、そんなもの知りたくない、という方は画面を前のページに戻すか、他の画面に飛んでください。
では、どうぞ。
第1頁「寝言」
隣の家はなにする者ぞ…
よくわからないけどそんな感じの言葉を自分は知っています。
その言葉を考えたとき、隣の家が気になる人もいるのかと思いました。
自分は全く興味がないですが…
それで生まれたのがこの話です。
壁が薄いと寝言も聞こえますよね?
本来なら何か寝言言ってらあ程度で、何も感じないものですが、これはそれを逆手にとり、意図して意味のわからない怖さとか気持ち悪さを表現しました。
読み手の想像力次第で怖さを膨らませたかったので、皆まで書くと興が覚めそうなのでこれだけ書きます。
女の子自身は普通の子です。
作中にある通り、女の子の部屋に男は住んでいませんし、あの瞬間もいません。
さて、あの男の声はいったい…
第2頁「着信なし」
これは、ホラー映画の「着信アリ」を観たときからずっと自分が思っていたことを文章にしました。
電話が鳴った、会話もした、しかし相手は覚えていない、記録も残っていない。
ならば、あの電話は一体なんだったのか?
それはご想像にお任せします。
余談ですが、自分の実兄は一時期、友達から「昨日あそこでなにしてたの?」という感じで誰かが自身を目撃した話をされていたのですが、その自分が目撃された時間はことごとく仕事中だったらしいです。
しかも、ごく少数の人はその目撃した自分と会話もしたとか。
完全にドッペルゲンガーですね(笑)
ただ、5年くらい前の出来事を境になくなったみたいです。
ちなみに、その頃からなぜか自分が他人から自分を目撃した話をたま~にされるようになりました。
なんでこっちくるんだよ………
兄でドッペれよ。
第3頁「電話ボックス」
個人的に電話ボックスは不思議なことが起きる場所として認識しています。自他問わず色々ありました。
解説としては、作中の男性は何も悪いことはしていません。
あの女はなんだったのか?
という小気味の悪さがこの作品の肝です。
ちなみに、この話は半分実話。
作中の男性はお前だと言われましたが、実話のほうは女の人が電話ボックス内で発狂していたというものです。
そのときは目撃者(自分にそれを話してくれた人)が警察を呼びました。
怖いのは結局、人ですよ………一番とは言い切れないのかも知れないけど。
結局は人………
第4頁「黒いごみ袋」
リアルにこわい話。
引っ越し業者もリサイクル業者も清掃業者も見たくないものを見てしまうことがあるんですよね。
依頼者の家にいったら全身彫り物(刺青)まみれのおっさんがいたり、見たこともない教祖様的な人の祭壇があったり、大学生くらいの女の子が60歳過ぎと思われるおっさん(親族ではない)と謎の同棲していたり。
そんな、日常にある気になるけど気にしないほうがいいことをこの話では書いたつもりです。
袋から出てきたのは何に使ったのか…それは気になるけど気にしないほうがいい。
半分以上実話です。
第5頁「未開封の箱」
これもリアルな話。
皆までは書けませんが、実際に起きたストーカーの被害の話です。
未開封の箱はAmaz○nの箱です。
正確には一度開けたAmaz○nの箱を未開封として装った箱です。
ほぼすべて実話ですが、脚色は箱が出てきたところにあります。
洗濯物の下ではなく、普通に部屋の隅に置いてあったらしいです。
ストーカー話はシリーズ化します。
ストーカー、ダメ、ゼッタイ!
ストーカー、キモチワルイ!
ストーカー、ヤダ!
第6頁「猫の鳴き声」
猫の鳴き声ってわりと多くの人が高い精度で鳴き真似が出来ますよね。
それを、気持ち悪さと怖さを混ぜ合わせた話にしてみました。
作中のラストシーンは、無表情の女が男性の目を見たまま表情を一切変えずに猫の鳴き真似をしたと想像してください。どうですか?
その姿は気持ち悪くないですか?(笑)
女の正体や、あの後どうなるのかは、ご想像にお任せします。
ちなみに、自分は猫も犬も好きです。
基本的に動物好きです。
第7頁「にっき」
これは、都市伝説としては古典とも言える作品のひとつを子どもの日記という形式で
わざと全文ひらがなで書き、文章の区切りを少しおかしくして、子どもの日記っぽさを出しましたが、どうでしたか?
日付を○月×日としたのは、最初に全て逆算して書いてみたものの、日付がわかると何があったかわかり、興が醒めるというかイマイチだったので、敢えて日付を伏せました。
第8頁「心霊好きな女」
これは、ちょっとヘンな女の子が主役の作品、ということを決めてから書いたものです。
正直、ちょっとどころではないですけど…こんな趣味を持つ女は嫌だ(笑)
女の子の周りで実は色々起きているけど、天然なのかアホなのか、一番気にするべきはそこじゃない、というところにしか気づいていないし、気がつかないが故に大した害を受けない。
起きていることは怖いんだけど、女の子が抜けているため、ちょっとクスッと笑える内容にしたつもりです。
この女の子を存外気に入ったので、シリーズ化します。
女の子のイメージは、趣味がおかしい以外は天真爛漫でいい子、何事もポジティブに考えて、なおかつあの鈍感さ故に無敵な女の子。
ミディアムショートヘアー。
趣味が趣味ゆえに、対人の自衛手段として柔術と空手とマーシャルアーツを習っている。
念のため催涙スプレーも所持。
ちなみに、彼女は作中で煤まみれになった服は洗わずに袋に入れて取ってあります。
ちなみに舞台は九州(西日本)最恐心霊スポットとも言われるあの峠のトンネルです。
第9頁「心霊写真」
これは、実兄に実際に起きた出来事が元ネタです。
当時、自分はその写真を見ましたが、一見すると7~9人で撮った不謹慎な記念撮影の写真で、一見すると気になるのは光の玉(これは水滴や埃など自然現象によるもので霊的なものは関係ない)なのですが、数年後に兄とこの写真の話をしたときにそれが判明しました。
自分と姉が見たその写真の被写体の人数と兄の認識している人数がズレていて、当時者だけはそれに気が付いていないというものでした。※作中では逆にしました。
兄の話によると、当時カメラの前に立っていた人数は3~4人で、その心霊スポット巡りに行ったのは5~6人でした。
内2人は廃墟についた時点で気分が悪くなり車で待機していて、その2人は所謂、霊感があるとされる人で、その内の1人は30代になって霊感がなくなったらしい。
作中では4人でカメラの前に立ったことにしましたが、それは、4の発音が『し』だからです。
ちなみに、その写真を上記の気分が悪くなり車に待機していた内の1人、30代で霊感がなくなった人の嫁さんに見せたところ、「気持ち
その嫁さんは相当霊感が強いらしく、しょっちゅう家のドアがガチャガチャされて、開けると誰もいないということなどがあったらしい。
最後に余談。
その廃墟は心霊スポットとしてかなり有名なところですが、例の写真が撮れた社のほうはなぜか無名で、心霊物の雑誌に載ったことは一度も見たことがないです。
そして、心霊写真の悪影響とこじつけられる話は、作中の数週間後、兄は山奥に遊びに行ったとき、なぜか開いていたマンホールの穴に落ちて足を怪我しました。
他にも一緒に写っていた人間は病気になったり離婚したりしました。
まあ、個人的にはこじつけだと思いますけどね。
第10頁「ゲームソフト」
これは、実話ではないですが、似たようなことはありました。
学校の机の中から自分の名前が書いてある教科書が2冊出てきたという…
誰だよ、勝手に俺の名前かいたやつ。
第11頁「暗闇」
盲目の人は大変だと思います。
常に暗闇に包まれた視界(見えないのに視界というのかな?)は想像を絶します。
自分はそれをわかろうとしても、決してわかることは出来ないでしょう…
ただ、わからないですが、瞼を閉じるだけで闇はすぐソコに訪れます。
闇はいつもすぐそこにいます。
第12頁「ベッド」
これは昔住んでいた家の近所にあるラブホテルで起きた実話を元にしました。
実際に、臭いが出るまでの数日間、何組ものカップルがそこの部屋を使用したとか…
自分がそうだったと考えたら嫌なものです。
気がつかなかったとは言え、死体がある上でなんていい気分はしませんよね。
第13頁「階段」
死刑台って13段ではないみたいですよ。
それと、不動産屋はわかりませんが、建築士に聞いた話では、建築業界にそんな話は存在していなかったらしいです。
誰かが吐いた嘘が拡がり、今やテレビの心霊芸人(誰とは言いませんが…)がさも昔から伝わる話かのように語る。
噂ってこうやって有名人が嘘をつくと簡単に拡がるんですよね。
以上です。
この作品の本編は、全てが1話1頁(一般的な小説の1頁は600文字程度)という物にしようとして書き始めたもので、個人的には限られた文字数にわりと上手く纏められたのではないかなと思います。
まあ、正確には改行をしているので、書籍化されたとしたら見開き分、つまり2頁使ってしまっているのですが、そこは勘弁してください。
作品本編を読んで頂いた方、そして、このあとがきを読んで頂いた方、本当にありがとうございます。
自分に矜持を、読者に感謝を。
短篇集(短) 貴音真 @ukas-uyK_noemuY
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